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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第17節】vsヴィッセル神戸~試合中に成長した両CB。

セレッソ大阪 vs ヴィッセル神戸

6月11日(土)19:00 K.O.  at ヨドコウ桜スタジアム

 

①スタメン

最近、形になりつつある奥埜をTOPに据えた4-4-2。

奥埜がいるのでとても柔軟性が高いです。

ボランチには喜田が先発。後、クルークスも復活です。

山中はベンチ外なのでケガかな?こちらは舩木。

そしてGKはハンビンがリーグ戦では初先発です。

 

          レオ・セアラ

      奥埜

カピシャーバ          クルークス

     香川    喜田

舩木   鳥海    進藤   毎熊

      ハンビン

 

②結果

  セレッソ大阪 2 ー 1 ヴィッセル神戸

    50分 クルークス(セレッソ大阪

    51分 山口   (神戸)

    93分 北野   (セレッソ大阪

 

③試合経過

首位神戸さんとの一戦です。

情報だけですが相手はチキタカを捨てて、堅守速攻型に変化したとか。

元々、タレント揃いのあのチームで現実的なフットボールをやられたら、

そりゃ強いですわ。夢だけを追い続けておいてくれれば。。。。。

 

ということで、開始早々、

どんなに眠たくても目が覚めるような攻守の切り替えが激しい

スリリングな展開での幕開けです。

相手は大迫という明確なターゲットがいるので、

そこに収まるや否や中盤の選手も一気に上がって来ます。

一瞬で中央に3,4人上がってくる攻撃は迫力あります。

少しでもクリアをミスれば即失点です。

 

とは言え、セレッソもボールを奪えば、香川経由で

大きくサイドを変えて、縦のカピシャーバ、

クルークス&毎熊コンビにボランチも加わっての崩しと、

個の力が強いところでは対等に渡り合っています。

 

特に高徳が4試合ぶり?かなんかで、明らかに調子が悪く

ここは完全に狙い目になっていたことと、

クルークス、毎熊が高い位置まで攻め込むことで、

汰木という、神戸さんの強い武器を孤立させることに

成功できていた点がセレッソの強み。

逆に中央は大迫の強さに悩まされつつ、斉藤、蛍と

言った、ボールハンターが一気に押し寄せることで、

やや神戸さんに軍配が上がりつつあり、

サイドのセレッソ、中央の神戸さんの構図になります。

 

さて、試合経過に入りますと

5分 エリア内で相手の中途半端なクリアボールを

  喜田がミドルを狙うもGK正面で阻まれます。

  押えの効いたいいシュートでしたね。

 

20分 進藤の大きなサイドチェンジのボールを

   カピシャーバが押えて、先述の不調な高徳を交わして

   香川へのドンピシャクロスに香川のヘッドも   

   GKのファインセーブ。

 

20分過ぎから試合は少し落ち着きを取り戻します。

そりゃ、あのハイテンションで続けていたら選手は持ちません。

しかし、試合が落ち着くと地力で勝る神戸の強さが出て来ます。

ただ、スタート時は大迫のポストの上手さに苦しんでいた

両CBが徐々に対応出来てきます。

ボールを奪うというより、自由にさせない。

ズレを生じさせることが出来れば、勝負出来る。

そんな感覚に陥ったのは22分の汰木に

完全に抜け出されたシーンの後からだったでしょうか?

ベンチの指示か本人たちの判断かわかりませんが、

少し大迫への対応が変わったように思えた瞬間でした。

 

スコアレスで前半を折り返すと、

セレッソはまたもや前半から猛攻を仕掛けます。

前半の中盤からのように試合が落ち着いてしまうと、

完全に神戸さんのペースになってしまったことを考えると、

一気に試合を決めに掛かりたい意図がハッキリと見えます。

逆に前半の終盤を考えると、神戸さんはそのままの流れで

入りたいですからね。

 

すると、

49分 スローインから、ゆるーく入ると、

   レオ・セアラからのボールを受けた舩木がクロスを上げると

   奥埜がニアでDFを引き付けて、ポッカリ空いた中央に

   いつもサイドに張っているはずのクルークスが

   飛び込んでのヘッドで

 

ゴーーーーーーール!!!!!!!!!

 

電光石火の先制ゴールです。

ベンチの狙い通りに仕掛けての先制ゴールは価値があります。

 

だったのに、何故かその後すぐに蛍にゴールを決められて

振り出しに戻されてしまいます。

余りにも狙い通りに、成功してしまったので、

完全に心に「スキ」が生まれてしまいましたね。

これはさすがに予想が付きませんでした。

 

56分 クルークスのクロスからのクリアボールを

   ごちゃつきながら、バイタルで受けた舩木が

   浮き球のボールで毎熊にドンピシャヘッドも枠外。

   うーん、毎熊の決定力の低さは頭もか。。。。。。

 

ここから、やや試合が落ち着くと

しばらく神戸さんの攻撃に冷や汗が続きます。

とにかく後半から出場した佐々木を捕まえれません。

ハンビンのセーブやオフサイドに助けられながら凌ぎます。

 

セレッソも疲れが見えた選手を次々に入れ替えて

少しでも現状打破を試みます。

喜田、カピシャーバOUTで上門、為田IN。

クルークス、レオセアラOUTで陸次樹、北野IN。

 

しかし、選手交代を経てもリズムを掴んだのは神戸。

逆にリズムを崩したのはセレッソ

さすがの奥埜が疲れが見えて後手を取る姿が見え始め、

上門、為田は個で勝負するとボールを奪われて

カウンターの基点になってしまって怖さしかなく、

しかも北野は正直、試合に入れていないほど浮いている(最後の伏線?)

ここからは神戸さんの首位を走る力が発揮されるかに思えました。

ただし、88分に武藤がどフリーでシュートをGKに止められた瞬間、

何かが起こる空気感が準備されると

 

93分

ハンビンの大きく蹴り出したボールに

前に出てクリアしようとしたGKが空振りして

こぼれたボールに北野が反応して、無人のゴールへシュート

 

ゴーーーーーーール!!!!!!!!!

 

これが決勝点となって、やっとやっとやっと上位陣からの勝利です。

しかし、神戸さんとは相性がいいな。

前に90分ずっと攻められていて柿谷のゴールで勝った記憶も。

なので、やっぱり、広島、赤鹿、名古屋。

この3クラブから勝利を勝ち取るまでは、道半ばです。

 

④雑感

まず始めに満員のスタジアムが作る雰囲気は良かったですね。

試合開始のハイテンションはこの雰囲気に乗ったような気もします。

いやいや、前半20分くらいは応援しているチーム以外の対戦でも

楽しめるくらい面白かったです。

海外とか代表ばかり言っている人は、こんなフットボール

面白さを身近でも感じれることを知ってもらいたいですね。

それくらい面白ゲームだったと思います。

ただ試合が落ち着くと神戸さんの強さが上回り、

セレサポとしては祈る時間帯になってしまいました。

 

今日は先に書いた通り、サイドのセレッソ、中央の神戸。

その構図がハッキリと現れたゲームでした。

故に、セレッソは中央のレオ・セアラが完全に消されてしまいました。

逆に相手は大迫が中央に君臨してボールを引き出すので、

非常に苦労しましたが、最後まで守り切った要因として、

試合中に成長したのか対応を変えたのかわかりませんが、

大迫の力を数割でも削ぐDFは見事だったと思います・

ハンビンも佐々木のシュートや武藤のシュートをストップし、

初先発ながらも勝利に貢献しました。

やっぱり、あの神戸さんの攻撃陣を押えたことが、

この劇的勝利の最大の要因かと思います。

ヨニッチの離脱で心配だった守備陣。

進藤の成長の踏まえて、本当に堅い守備を見せています。

今日はフォーカスしてあげても良いのではないでしょうか?

 

喜田は特徴がタカに似ていて、

セレッソユースらしいなと思いました。

縦への楔のパスはセレッソユースの持ち味かと。

少し守備では後手を取ることもありましたが、

終盤で奥埜が何度も後手を取っていた姿から考えると、

神戸さんの個の能力の方が単純に高かっただけかも。

ただ、今後、中位より下のチームと戦う上では、

この縦への楔の能力は欲しいなと思います。

やはり中央を固められるとサイドからのクロスだけでは

仕留められないので、中央の楔は必要です。

特に、レオ・セアラを生かすためにも必要な能力ですね。

 

舩木は技術で劣る部分を気持ちでカバーする姿はいいですね。

なんか観ていて思わず応援したくなるタイプの選手です。

これもユース出身ならではのところもあるので。

そんな中でも先制のアシストや、毎熊へのアシスト未遂も

含めると、要所で輝きを放つ選手です。

 

最後にJ初ゴールの北野ですが、

正直、全く試合に入れておらず、この劇的ゴールの

伏線のために鳴りを潜めていたのかと思うほどです。

ただ、前の選手にとって、「ゴール」というのは

キッカケを掴むことも事実なので、

これが化けるキッカケになってもらえるといいですね。

 

前節、書いた通り、ユースからボトムアップ

成長していかないと、今の戦力では優勝は厳しい。

5位前後が精一杯です。

北野、喜田、舩木がレギュラー争いに勝利して、先発に

名を連ねるようになったら本当に強くなる時だと思います。

そして、ここから夏の連戦はベンチの力が不可欠です。

先発11人では勝てないのが夏の連戦です。

このユース出身のメンバーが夏の結果に直結します。

是非とも一皮むけてシーズン終了後には実力で

先発を勝ち取れるような成長を見せてもらいたいものです。

(そう考えると西尾。。。。。復活してね。)

 

どちらにしても、前節の上位の壁に跳ね返された後の

再び上位対戦での勝利は貴重な勝ち点3です。

ここからJリーグの特徴でもある真夏の連戦に入ります。

紆余曲折しながら、この時期にある程度の形も出来ています。

しかし、個の能力では上位陣にやや及ばない。

この差を埋める選手の登場が待たれます。