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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第18節】vsコンサドーレ札幌~ミシャ対策は空の上。手玉に取った好采配。

セレッソ大阪 vs コンサドーレ札幌

6月24日(土)14:00 K.O.  at 札幌ドーム

 

①スタメン

     加藤  レオ・セアラ

カピシャーバ       クルークス   

    香川    喜田

舩木   鳥海  進藤   毎熊

      ハンビン

 

ジンヒョンは骨折でしたね。世代交代を図るには良い機会。

奥埜も戦線離脱みたいですね。

代わりにヨニッチは帰って来ましたがベンチ。

最近、良いコンビニなりつつある鳥海と進藤です。

ウイングにはようやく馴染んできた両助っ人の

クルークスとカピシャーバが並びます。

 

②試合展開(順番変えました)

前回の対戦では完全にミシャの庭でフットボールをして、

完敗を喫した相手との再戦。

どんな策で挑むかと思えば、ミシャ対策の典型作戦。

4-4-2のブロックを作って守っての空中戦です。

地上で攻守の切り替えが早い展開に持ち込まれると、

正直、完成度はやっぱり札幌さんの方が上。

ゆっくり構えて両サイドの金子とルーカス・Fを

見張りながら中央で跳ね返しつつ、

マイボールになれば今日はターゲットが2枚あるので、

レオ・セアラと陸次樹に中盤をすっ飛ばして蹴り出します。

これで中央のハイプレスからのカウンターを無効化。

ミシャにはこれが一番効果的です。

ただ時折、香川のいやらしいボールキープが入るから

中央も疎かに出来ない状況が作り出せるため、

セレッソの場合は更なる強さを発揮できますね。

 

そんな完璧な対策を施して試合に入ると、

いきなり功を奏します。

 

1分 舩木が走り出した陸次樹を目掛けて

   大きな浮き球を蹴り出すと

   左サイドで相手DFの体を上手くぶつけて前に出た

   陸次樹がキープして、そのままクロスを送ると

   走り込んだレオ・セアラが足で合わせて

 

ゴーーーーーール!!!!!!!

 

レオ・セアラも相手DFの後ろにわざと一回入ってからの

前に飛び出してのゴール。これぞストライカーの動きです。

 

さて、幸先良く先制したことで、より作戦通りに策を進めます。

厄介な右サイドは常に舩木とカピシャーバでマーク。

今日は舩木はこの仕事をやり切るという意志に燃えていた感じ。

そして最悪、縦は仕方なしでカットインは完璧に封じていたので、

カットインからのシュートは1本くらいかな。

縦に抜かれても鳥海がクロスのコースにカバーに入る徹底さで

相手の強みを上手く弱めていました。

もちろん、相手が相手なので完璧には押さえられないが、

少しでも力を弱められれば良い守備でした。

 

16分 陸次樹のプレスから香川が連動したところ、

   相手のバックパスが陸次樹が奪うと

   受けたその位置からミドルを放つと

 

ゴーーーーーール!!!!!!!

 

素晴らしい弾道でニアを打ち抜いたボールはゴールを捉えます。

いやー、変にドリブルで運んでGKと1:1だと決まらない

予感があっただけに、思い切ったシュートで良かった。

相変わらず難しいシュートは決まる陸次樹だと思いました。

 

これでかなり落ち着いて試合を進めれます。

と言っても、3,4点は楽に取る力がある相手だけに、

ここからは神戸戦に続いて守備の力が試されます。

 

20分 ハンビンのゴールキックから、レオ・セアラが競ったボールに

   陸次樹がヒールで繋いで、フリーのクルークスのシュートも

   GKに阻まれる。完璧に崩しましたけどね。

 

37分 これもロングボールをレオ・セアラが収めて  

   左のカピシャーバへ展開、カピシャーバのクロスは越えていくが

   逆サイドでボールを収めた香川経由で毎熊が中央へ入れるも

   クルークスはキープ出来ずにクリアかと思われたその瞬間

   走り込んだ喜田の強烈なミドルで

 

ゴーーーーーール!!!!!!!

 

素晴らしいミドルが決まってまさかの前半での3-0です。

チャンスのきっかけはすべてロングボールです。

 

40分 またハイプレスからカピシャバがボールを奪って

   そこに反応したレオ・セアラは止められるも

   そのこぼれ球をカピシャーバ狙いすましたシュートで

   ゴーーーー。オフサイドでした。

   パスではなくボールを奪った状況だったので

   明らかなオフサイドに私も気づきませんでした(^^;

 

その後、セットプレーから1点を返されるも3-1で折り返し。

もちろん相手の攻撃力を考えれば油断は禁物の状況ですが、

今日は完全にミシャ戦術を嵌めていたので、

むしろ追加点を奪って試合を決めてしまいたい状況です。

 

後半の入りにさすが小菊監督だなと。

前半終了間際に1点取られていたので、

相手は後半の早いうちに得点を狙いに来たいはず。

そこを逆手に後半の入りにトップギアを持ってきました。

正直、この後半の入りがめっちゃ好き。

小菊監督にスタンディングオベーションものです。

 

52分 毎熊が得意の突っ込みからのクロスも逆サイドに流れる

   それを拾った香川が追い越す舩木に丁寧にパス。

   舩木のクロスに陸次樹のヘッドもバーに嫌われます。

 

先に述べた話が典型ですね。

毎熊がエリア内にいる状態で、舩木のクロス。

つまり、両サイドバックがガンガン突っ込んで相手を押し込んでます。

やっぱり、この後半の入りは本当に惚れ惚れします。

もちろん追加点を取れると最高ですが、

相手の出鼻を挫くには最高の作戦でした。

 

もちろん、あれだけ突っ込んで入ったので、

60分過ぎからは足が止まり守勢に回る時間に入りますが、

そこでまさかの陸次樹OutのヨニッチIn。

この瞬間に今日の小菊監督の戦術ヤバいなと思いました。

ここで5バックにして脅威である金子とルーカスの

スペースを更に埋めていきます。

実際、後半はルーカスは完全に消えていました。

途中から完全に金子頼みになっていた札幌さん。

それでも勝負出来る金子は素晴らしい選手だけど、

やっぱり、1枚で2点差を追いつけるほど甘くありません。

 

そうやって確実に勝利へ詰将棋のように駒を進めるセレッソ

一気に勝負を決めます。

 

75分 カピシャーバが奪ったボールを喜田が

   本日の空中大作戦の締めと言わんばかりに

   ロングボールをレオ・セアラに送ると

   レオ・セアラが中央に折り返すと

   走り込んだ香川が芸術的にボールを浮かして

 

ゴーーーーーール!!!!!!!

 

マスコミが喜びそうなゴールも生まれて4点目です。

でも、ここで喜ぶのはマスコミだけ。

小菊監督は金子との勝負で黄紙をもらっていた舩木を

下げて西尾投入で更なる守備強化を図り、

ウイングも上門、中原で走れる選手を投入して

逃げ切りにスキを与えない選手交代をすぐに行います。

 

そしてこのままチャンスらしいチャンスも

作らせないまま完全に試合を完璧にしめての勝利です。

 

③結果

  セレッソ大阪 4 ー 1 コンサドーレ札幌

    2分 レオ・セアラ(セレッソ大阪

   17分  加藤(セレッソ大阪

   38分  喜田(セレッソ大阪

   45分  荒野(札幌)

   71分  香川(セレッソ大阪

 

④雑感

この試合は狙い通りの試合運びに狙い通りの展開。

点差以上に采配、戦術すべて上手く行っての完勝でした。

とにかく後半の試合運びは痺れました。

なんやろ、セレッソって得点が入ると大味な試合になりやすく、

得点は入るが失点も多くなり、勝っても4-3とか、

下手したら3-3のドローとかの記憶がかなりあります。

それが後半に入ると得点差を生かして、一切のスキを見せずに

最後まで王様のような試合展開で〆た小菊監督に拍手です。

途中でも書いた後半立ち上がりにトップギアで入り、

運動量が落ちてのヨニッチ、追加点後の西尾。

この展開は本当に鳥肌物のヤバさです。

これだけ采配が嵌ることは、何度もあるものではないと思いますが、

ただし、自信にはなると思います。楽しみにはなりました。

 

そしてある程度、個の力が上がると強さを発揮できますね。

カピシャーバ、クルークスがようやく力を発揮出来るようになったことで、

やはり、為田、毎熊のウイング時代より怖さが全然違います。

ただ、この2人はハイプレスに行って交わされることが度々あるので、

そこはややリスクが高いですが、攻撃時には相手へのプレッシャーは

やはり桁違いだなと。中央のレオ・セアラもそうですが、

個の力で1枚は常に無効化出来る怖さはやはり大きいですね。

 

そしてやはり神戸戦に続き、CBの2人は評価してあげたいです。

今の快進撃を支えるCBです。

正直、個の能力で圧倒的に高いとかそんなことはないのですが、

最後に必ず体、足を投げ出すことで、どれだけブロック出来ているか。

技術より大事なものはここにあるんだと言わんばかりの守備。

チームの士気も本当に上がります。

ヨニッチが少し衰えが目立つようになって来ていて不安だったので、

ここに来て2人の成長は本当にチームの力になっています。

神戸、札幌と言うJ屈指の攻撃陣を抑え込んだ守備は

もっと評価してあげたいです。

60分くらいの金子のカットインからのシュートの時の鳥海の寄せ。

本当に見事です。(結果としてブロックした訳ではないが)

 

本当に素晴らしいゲームで後半戦をスタート出来ました。

チームとしての状態は悪くないと思いますので、

今度こそ、赤鹿、名古屋、広島の3大苦手の山を乗り越えましょう。

この3チームに勝てれば、違った景色が見える時だと思います。