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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第22節】大阪ダービー~陸の活躍は5バック攻略のお手本。

セレッソ大阪 vs ガンバ大阪

7月16日(土)19:00 K.O.  at パナソニックスタジアム吹田

 

①スタメン

今日の2TOPは加藤&山田。

キヨの離脱でオーソドックスな4-4-2ならこの組み合わせが

お好みなのかな?キヨと奥埜で縦の関係を作る時は

タガートやメンデスの方が相性が良さそうですが。

この辺りの柔軟性も出て来た感じがします。

後、CBには西尾が復帰し、ボランチには徳真、

LSBには舩木が入ります。ケガ人、出場停止が多い中で、

ギリギリやりくり出来ています。

 

②結果

 セレッソ大阪 2 ー 1 ガンバ大阪

  17分 ギョンウォン(ガンバ大阪

  52分 山田 (セレッソ大阪

  90分 パトリッキ(セレッソ大阪

 

③試合経過

正直、思ったより内容の割に苦しんだかな?が試合の印象です。

もう少し楽勝出来た試合展開でしたが、簡単に行かないところが

いわゆるダービーだったのかもしれません。

 

そのダービーの思いが強いガンバさんが試合開始早々、

猛プレスを掛けます。とにかく武蔵にボールを当てて、

セカンドボールへ猛プレス。武蔵に手こずっていたセレッソ

少し勢いを持って行かれます。

そのうち、武蔵への対応は出来ていただけに、

CKからの失点はもったいないです。

しかも1回練習させておいての2回目なので、

決められて当たり前です。

西尾が若干、目測を誤っていたのだと思いますが、

これはいただけない失点です。

最近、失点が多いので、この辺りの修正は早めにお願いします。

 

これで、セレッソも点を取りに行くわけですが、

この切り替えは最近、本当に観ていても明確で、

全く失点のダメージを感じない。

まあそのうち追いつくやろ。くらいの感覚です。

 

そしてピッチ内も次第にガンバさんの弱点を見事に突き始めます。

あ、最初に言っておきますが、この戦術を完結する意味でも

この試合のMOMは私は間違いなく『陸』です。はい。

 

守備時には5バックを敷いてサイドの深いスペースを

完全に埋めた状態で守備をしてくるガンバさんに対して、

サイドバックの前のスペースを使い放題。

いやいや、アーリークロス得意な陸に対して、

そんなにスペースを頂けるのですか?

ガンバさん、あざーす!(もう少し研究した方が。。。。)

 

ということで、陸がアーリークロスをフリーで入れ放題。

仮に1人マークに来ても、陸なら外してカットインも出来ます。

そこに毎熊が運動量豊富に裏抜け、カットインとあちこちに

顔を出して5バックのラインを下げるので、

ますます陸の前には広大なスペースが生まれてやりたい放題。

そしてさすがにあれだけフリーだと陸のクロスも今日は精度がいい。

後は中が決めるだけですが、残念ながら今日の2TOPは

それほど、決定力は高くありません。

戻ってきた東口が守るゴールはなかなか割れません。

あ、それは左も同じことなので舩木もあれだけフリーだと

活き活きしています。

 

26分 奥埜のフリーパスで楽々裏を取った舩木からの

   マイナスの折り返しに徳真のシュートも枠外

 

でも、徳真がここに入るシーンはなかなかないですよね。

少しづつ成長できている証です。

私のこのポジションへの要求はまだまだ高いですが、

少しづつ成長して行ってもらえると楽しみです。

(でも、まだボールをもらった後は遅い!)

 

33分 どフリーな陸のアーリークロスから山田のヘッドも枠外。

   思わずガンバさんマジかい?と言ってしまいました。

 

38分 カウンターからムツキのシュートも力なくGKへ。

   この人は難しいシュートの方が決まるので期待はあったのですが。

 

41分 またまたフリーな陸のアーリークロスから加藤のヘッド。

   東口のセーブに阻まれます。

 

42分 またまたまたフリーな陸のアーリークロスから

   加藤のヘッドのまたもや東口に阻まれます。

   この2回のチャンスで決めきれないのがこの選手のもどかしさ。

 

冒頭に書いた思ったより苦しんだ要因はこの2つのチャンスを

決めきれなかったからでしょうね。

まあリードされてハーフタイムですが、全く悲観はないです。

このリズムにハーフタイムの小菊マジックが加われば

得点は必ず取れる感覚はあったので。

ただし最近、守備が良くないので失点だけは注意です。

 

51分 ジンヒョンのボールをセンターで為田が受けて

   スルスルと持ち上がってバイタル侵入。

   そこでムツキとワンツーでDFを交わして

   最後は山田へのスルーパス

   山田がGKの1:1を制しての

 

ゴーーーーール!!!!!!

 

これこそ小菊監督の修正力。小菊マジックですね。

ガンバさん含めて皆がサイドを意識していたと思います。

いつもあれだけサイドがフリーで攻撃されていたので、

ガンバさんも少しは目線がサイドに行っていたと思います。

そこで急に中央に来られると、あれ?あれ?状態に陥ります。

為田の位置取りを見ても、ハーフタイムにどこかで使えと

指示した通りかどうかはわかりませんが、

後半早々の戦術変更による後半早々の得点は

もう何度も見ているので、間違いなく小菊監督の能力です。

 

56分はCKのこぼれ球からムツキのシュートも勢いなく。

58分もどフリーの陸からのクロスに山田が反応するも

ブロックされて、そのこぼれ球を奥埜が狙うも枠外。

 

さすがにこれだけ一方的なセレッソペースにガンバさんが

先に動きます。その後にセレッソも恒例の前線3枚替え。

メンデス、パトリッキ、上門が入ります。

 

64分には細かいつなぎから、最後は舩木がシュートも枠外。

 

この辺りから徐々にオープンな展開になりカウンター合戦に。

ガンバさんも倉田の決定機等も訪れましたがジンヒョンのセーブ。

そんなカウンター合戦はセレッソに軍配。

 

89分 自陣からパトリッキがドリブルスタート。

   メンデスとのパス交換を挟んでそのまま中央から

   打ち抜いたシュートは

 

ゴーーーーール!!!!!!

 

ポストを叩いてゴールに吸い込まれます。

さすがに残り時間も少なく、苦手な試合の締め方も問題にならずに、

内容から考えると苦しみ過ぎましたが、順当な勝利です。

 

④雑感

先制されてからの前半と後半のカウンター合戦になるまでに、

得点出来ていれば、もう少し楽な展開に持ち込めていた気がします。

何度も出たように陸のどフリークロスをムツキと山田が一度でも

決めていればと思います。その辺はメンデスの方が確率高いです。

そこで得点できなかった分、苦しみましたが、最後は地力の差で

勝ち切ってホッとしました。

片野坂さん、4-4-2にするの遅いですよ。

小菊監督なら後半の開始早々に変更しています。

 

本当にこの試合は相手の5バックの弱点を徹底出来ました。

5バックは相手SBは奥深く攻め込めませんが、

ある程度、その手前ではフリーになれます。

そこで陸が面白いように仕事が出来ました。

これでLSBに山中がいたら、もっと楽に勝てたかもしれません。

左右からアーリークロスを入れ放題になっていました。

それで、後半早々の一手ですから、お見事の一言です。

 

それでいて武蔵への対応の修正もお見事。

最初は苦しんでいましたが、

途中からボールの奪いどころになっていました。

それはボランチの素早い寄せ。

ボランチが素早くサンドイッチにすることで、

途中から機能不全に陥れました。

ガンバさんのフォメから武蔵でボールが収まらないと

一方的に押し込む展開に容易に出来たことからも、

この修正は非常に大きかったです。

 

それだけに70分以降まで同点で引っ張って、

食野、倉田のカウンターでピンチになった点は反省点です。

70分までに試合を決めておきたかったところですね。

ただ、早い時間に勝ち越すと追いつかれる試合が続いていたので、

意外に良かったという考え方もありかなと思います。

 

ミッドウィークには天皇杯も勝ち上がりました。

基本的にフォーメーションを変えずに同じ形で、

メンバーを変えながらやっているので、

どちらか言うとメンバーを落として戦うカップ戦は

かなりの強さを見せています。

やや中盤とRSBが台所事情が厳しいですが、

その他のポジションはほとんど力が落ちません。

ここに来て策士としての才能が目覚めだした小菊監督だけに、

このチーム構成は理想的な感じがします。

フロントが乾や香川等々、昔の人を無理に当て嵌めず、

小菊監督に合う選手を用意出来れば良いのですが。

何故か、チーム状態が良くなると、いつもフロントに

ぶっ壊されると言う、意味不明の惨劇を何度も味わっている

セレサポにとって、「頼むからフロントよ、黙っといてくれ」

が、今の一番の望みです。