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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第21節】vs横浜Fマリノス~試合の終らせ方は勉強中。

セレッソ大阪 vs 横浜Fマリノス

7月10日(日)19:00 K.O.  at ヨドコウ桜スタジアム

 

①スタメン

原川と山中がスタメンに戻って来ました。

2TOPは加藤&上門。

狙いはハイプレスだとスタメン見て一瞬で思いました。

 

②結果

 セレッソ大阪 2 ー 2 横浜Fマリノス

   31分 加藤(セレッソ大阪

   63分 アダム・タガート(セレッソ大阪

   84分 レオ・セアラ(横浜)

   92分 レオ・セアラ(横浜)

 

③雑感交えながら試合展開

圧倒的な強さ首位を走る6連勝中の横浜さん相手に

勝てそうだっただけに悔いも残るゲームになりましたが、

今のセレッソの現在地を明確に示す良いゲームでした。

戦術面の強さと勝負面の弱さ。

これをキッチリと勝てるなら、広島さんや赤鹿さんにも

勝利を収めて、優勝争いにも絡んでいます。

いずれも逆転、同点になる実力がセレッソの現在地です。

「勝ち切る強さ」

これがフットボールでは最も難しく、

最も大変な作業の1つなのですから、

そんなに簡単に完成するものではありません。

ここがどこのクラブも越えなければならない壁です。

 

そんな最後の仕事は絶賛勉強中ではありますが、

戦術面の強さは今日もフルに発揮出来ました。

守備時は最終ラインから組立ようとする横浜さんへ

ハイプレスの強襲。そのためのムツキ&上門ですから。

60分くらいまで全力で走り抜けます。

攻撃時は相手の武器であるハイプレスを無効化する

昨シーズンに得意とした縦ポン一発。

しかもその縦ポンはジンヒョンかヨニッチに入った瞬間に

前線が連動する徹底ぶり。この戦術は昨シーズンから

やっているので成熟度が増しています。

これによって中盤は完全に飛ばして、

奥埜&原川は絶好調の西村に睨みを利かせます。

特に原川が17,8分くらいに西村を潰したシーンは圧巻!

横浜さんのリズムを完全に狂わせます。

 

そして開始早々から10分位までセレッソでお馴染みでもある

宏太のクロスが厄介だなと思っていたら、

山中を敢えて前目に張らせてクロスで対抗することで、

宏太の攻撃参加を遅らせ、そこに奥埜に見張らせる修正力。

これで横浜さんは中央突破しかなくなりますが、

そうなると奥埜&原川が睨みを効かせて突破を許しません。

これでセレッソの狙い通りの展開に持ち込み、

リズムを崩した横浜さんのパスミスを上門がカットして、

最後はムツキのミドル気味にシュートで

 

ゴーーーーール!!!!!

 

上門のパス精度が良ければ、後、3回位決定機ありました。

それくらい展開としては小菊監督の思い通りの展開です。

 

そして後半に入っても相変わらずの展開の中、

58分に走りまくった前線を一新。

パトリッキ、ブルーノ・メンデス、アダム・タガートと

同点にしようとラインが上がり始めた横浜さんの

裏のスペースを狙い、スピード自慢の投入です。

そして、その狙いはドンピシャと言うくらい嵌りまくり。

 

65分 山中のスローインをメンデスが落としてパトリッキへ

   パトリッキのクロスをニアで毎熊が丁寧に落として、

   アダム・タガートが狙いすましての

 

ゴーーーーール!!!!!

 

と、ここまで私が策士と呼んでいる小菊監督の策が

面白いように嵌り、思い通りの展開からの追加点に

ベンチとしては笑いが止まらない状況になります。

 

そんな完全なセレッソペースに暗雲が漂います。

アダム・タガートがハムらしき箇所を押えて座り込みます。

ここでタガートに代えて徳真を入れて、奥埜をTOPへ上げます。

ここで完全に歯車が狂ってしまいます。

正直、焦る横浜さん相手だと、最終ラインに広大なスペースがあり、

追加点も狙える展開が続いていましたし、実際に嵌っていました。

しかし、奥埜を上げたことでチーム内に

攻めるの?

守るの?

と言った、微妙なスキが生まれます。

横浜さんは首位を走るチーム。6連勝中のチーム。

こんなスキを見逃すわけがありません。

そのスキを攻め込まれてのPK献上&山中退場。

一人少ないセレッソはサンドバック状態になり同点弾。

なんとか逆転弾だけは喰らわずに痛み分けとなりました。

 

冒頭でも述べた通り、試合の終らせ方は

フットボールにおいて最も難しい作業です。

ユンさんみたいに明確に1点を守り切るのも手だし、

最強時代の川崎さんみたいに、

畳みかけて試合を決めてしまうのも手です。

まだ小菊監督はここに迷いがあるかな?

リードして60分位を迎えるところまでは、

いつもほぼ完ぺきな展開です。

完全に相手を手玉に取っています。

しかし、終盤を迎えるとどうしてもバタバタ。

ここは憎らしいほどの徹底とメンタリティが必要です。

ヒントはユンさん時代の山村なんじゃないかな?

今の交代は同じポジションの選手で役割を少し変えたり、

フレッシュにしたりすることが主です。

(その少しの役割交代も60分までは的確だと思います)

しかし、試合を終らせるためにはもっと明確な

勝利にこだわる交代、システム変更をやるべきです。

ただ、これだけ完成して来ているシステムに修正を加える

ことは勇気がいることも事実です。

もう一つ上へ行くためにはどこかで挑戦しないといけませんね。

もちろん、キヨを含めケガ人が多い状況では、

今がその時かどうかは判断が難しいところです。

 

オマケ

横浜の監督さんの風貌がペップそっくりで、

なんか妙に勝ちたい意欲に見舞われていた管理人でした。

シチズンズめ、シチズンズめ、シチズンズめ、あー忌々しい。

あ、また取り乱してしまいましたスイマセン。