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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第19節】vs川崎フロンターレ~修正力の高さを証明した策士。

セレッソ大阪 vs 川崎フロンターレ

7月2日(土) 19:00 K.O. at ヨドコウ桜スタジアム

 

①スタメン

ケガ人続出のスタメンはレギュラーがギリギリ状態です。

TOPにはメンデスと山田が並び、

ボランチは奥埜と徳真。SHに為田と毎熊。

最終ラインは陸、ヨニッチ、鳥海、舩木。

GKはジンヒョン。

 

②結果

セレッソ大阪 2 ー 1 川崎フロンターレ

  36分 谷口(川崎)

  59分 舩木(セレッソ大阪

  92分 パトリッキ(セレッソ大阪

 

③試合経過

動くのもしんどい気温の中での上位3連戦。

何の修行やと思う厳しい戦いです。

それにも関わらず、ケガ人続出の緊急事態。

まあ、逆に個に頼らない分、策士が本領出来るかもしれません。

負けはしたが、広島戦での策士ぶり、清水戦の修正力は

なかなか見応えがあったので、それはそれで面白い。

 

まず試合開始早々はハイプレスで襲い掛かります。

攻撃的なチームの攻撃がリズムを出す前に基点を襲う鉄則です。

ただ、3分に1試合に1回はあるジンヒョンの致命的なミスキックで

川崎のカウンターを喰らいます。

ここはポストに助けられて事なきを得ると、

前に出れなくなってしまい、川崎のリズムになります。

そうなると割り切ってブロックを作って守りに入ります。

まあ、川崎さん相手だと守勢の時間も長いことは想定内なので、

何も恐れることはありません。60分まで無失点なら勝機ありです。

小林の抜け出し等にヒヤッとするものの、無失点を続けます。

ところが、CKから谷口にヘッドを決められて先制を許します。

正直、もう少し粘りかったところですが仕方ありません。

ただ、最強時代の川崎さんはここで畳みかけるように、

得点するイメージでしたが、あれ?落ち着いたちゃった。

これが今の川崎さんの苦しみなのかと。

1点を守るフットボールをするチームじゃないので、

落ち着くの早すぎない?といった感じです。

 

川崎さんが落ち着いたのを良いことに、

ポゼッションを高めるとCKを中心に押し込む展開が続きます。

まあ、ここが結局、逆転の伏線として重要なPOINTになりました。

 

前半は0-1で折り返すものの、勢いは出て来ました。

 

後半が始まると、川崎さんの攻撃がまた始まりますが、

明らかな違いが、マイボールになったらサイドを駆け上がれ!です。

とにかくマイボールになった逆サイドが猛然とダッシュ

ただ、この攻撃はフォローがなくてボールを奪われてばかりですが、

少しづつ川崎さんのフォメに歪を生み出します。

(狙ってやっていたら末恐ろしいが。。。結果論だとは思うが)

あれだけ緻密なパスワークをするチームは距離感を変えられると

リズムが出なくなるんですよねー。

ほら、シチズンズとかシチズンズとかシチズンズ。あー忌々しい。。。。

すいません、取り乱しました。

微妙に距離感を失った中盤を次第にセレッソが握りだします。

そんな中、メンデスのヘッドが車屋の手に当たります。

VAR発動でPK確定かなと思っていたら、ノーファールの判定。

これ会場がビデオでPK確信の盛り上がりを見せていたから、

主審に嫌われてしまいましたね。審判も人間ですから。

ただ、川崎さんの狂ったリズムはどんどん混迷していきます。

そんな押せ押せ状態から、

57分 徳真のFKからまたもや舩木のヘッドで

 

ゴーーーール!!!!!!

 

ゲーム中では少し苦しんでいるもののセットプレーでは

2試合連続のホットラインでの同点です。

 

そして同点後の交代がまた逆転狙いなのもよい。

落ち着きに行かずに逆転狙いの交代が、

山田、為田outのタガート、パトリッキinです。

 

左サイドで明らかに基点を作っての攻撃に

ホームの後押しも加わって押せ押せの展開に持ち込みます。

交代後の狙いも明確でしたね、タガートの裏抜けと

左のパトリッキの基点(ちょっと、気持ちと体が。。。でしたが)

ピンポイントで川崎さんの弱点を狙い撃ちしてきます。

 

ただ、決定力はそれほど高くないので、得点出来ぬまま

時計の針が進むと、相手もLダミアン投入で、

流れをひっくり返してきます。

相手のチャンスもジンヒョンのセーブで凌ぐと

同点かなーの流れのアディショナルタイム

右サイドに基点を作ろうとした中原が

受けたファールからのFK。

またもや徳真の蹴るボールに合わせたのはパトリッキ。

 

ゴーーーール!!!!!!

 

さりげなく左が制圧されてしまい、手がなくなったとこで、

右に中原を入れて基点を右に移そうとしていました。

毎熊は中央に絞り気味でゴールへ直結する動きが

メインタスクだったので、中原のようなサイドで基点になる

タイプを置いておいた策も辺りです。

後は最後まで守り切って、劇的な逆転ゴールで、

試練の3連戦の初戦をモノにしました!

 

④雑感

徳真のFKからの2ゴール+清水戦の1ゴール。

流れではややテンポが遅いもののセットプレーでは至極の輝きを放ちます。

特に逆転ゴール。

散々、高い位置から落ちるボールを蹴っておいて、

最後はインフロントに掛けた早いボール。

この時間帯で狙いすまされたゴールに感嘆しました。

若い選手は1つの自信から殻を破る可能性があるので、

この3アシストは徳真にとって、大きな1歩になるかもしれません。

でも、原川と同じ高くて落ちるボールを蹴れる選手が

もう一人いるのは、大きいですね。

正直、キヨの離脱で流れの中から得点は苦しいものの、

セットプレーは関係ありません。

今、セレッソにとってセットプレーは大きな武器なのは

間違いありません。

 

最後にまたもや策士らしさを発揮した小菊監督。

セットプレーでの失点はやや計算外も他は策で

常に川崎さんの強さを跳ね返して見せました。

負けはしたけど広島戦がやっぱり見応えあったんですよね。

私はいまだにあのゲームの目まぐるしい修正が素晴らしすぎて。

ただ結果として策士、策に溺れてしまった訳ですが、

逆にあれで上手く行きすぎたら勘違いも始まるので、

戒めにもなって、ある意味、収穫の多い試合だったのかも。

で、清水戦も思わぬトラブルから劣勢を強いられるも、

しっかりと後半は修正して最低限の結果は持ち帰りました。

 

で、ここ最近の策士ぶりを見ていると

「乾の契約解除は必然」

だったのかなと思います。

策士からすると乾のようなタイプは合わないのは間違いありません。

乾もなんか怒りに任せて出て行った感じにはなりましたが、

乾自身も策が嵌りだしている空気を感じていたのかと。

そうなると居場所がないことを感じるのも必然。

ようするに現場では特に自然な流れだったのかもしれません。

それが現場を見ていないフロントが勝手に大騒ぎしただけ。

策士と個で違いを生む選手。

うーん、上手く表現できないですが、

現場は双方納得してお互いに自分の道へ進んだだけでは?と

思いました。

 

次は超苦手の赤鹿さんと中3日です。

しかもいわゆる”策”で勝敗が決まらない、

勝者のメンタリティを持つ相手です。

過去にも何度も試合に勝って、結果で負けている相手です。

だから上手く戦っても勝てない相手です。

そこには我々もラッキーボーイ舩木という、

スペシャルなカードで対抗しましょうか!