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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第29節】vsサガン鳥栖~課題解決へ向けた第1歩。

セレッソ大阪 vs サガン鳥栖

9月11日(土)19:00 K.O.  at ヨドコウ桜スタジアム

 

①スタメン

今日の2TOP選択はタガートとムツキ。

他は陸が戻って元通りのスタメンになりました。

 

②結果

 セレッソ大阪 2 ー 1 サガン鳥栖

  52分 徳真(セレッソ大阪

  83分 本田(サガン鳥栖

  93分 パトリッキ(セレッソ大阪

 

③試合経過

ミッドウィークには天皇杯でまたもや終盤に

逆転負けを許すという課題が解決しないまま。

しかも3連敗中と流れも最悪。

でも、来季へ向けて課題を克服する大事なゲームです。

 

さて、試合開始早々、鳥栖さんの超ハイテンションプレスで

幕を開けます。セレッソも対抗するだけのプレスを

持っているので、開始10分くらいは恐ろしいハイテンション。

しかし、次第にハイプレスのチームに対しては、

ジンヒョンを中心としたロングボールと言う解決策がある

セレッソはタガート、ムツキ、毎熊、為田が鳥栖さんの

広大な最終ラインの裏のスペースを狙い続けます。

逆に守備の時にはセンターラインの向こうは激しいプレスを

掛けずに、ある程度中盤を密にしてバイタルの前で

相手の縦パスを捉える作戦。

10分ほどのハイテンションから上手く修正を図ります。

いつもながら、相手に合わせて最善の策を

繰り出せる小菊監督は策士だと思います。

それだけに「試合の締め方」を後は身に付けると、

本当に良い監督になれそうですが、そこは勉強中です。

さて、そんな感じで上手く試合をコントロールしに掛かります。

その中でいくつかチャンスになりかけるも、鳥栖さんの

攻守の切り替えが早くて、抜けた!と思ったシーンも

ギリギリのところで止められてしまいます。

 

26分 中央付近で毎熊が競り勝ったボールは

   タガートに渡り、タガートが左の為田に広げます。

   為田の折り返しを中央で受けたタガートのシュートは

   GKのセーブに遭います。

   何か嫌な予感。マージサイドダービーの続きかよ!

 

47分 奥埜のロングボールを受けたムツキが毎熊へパス

   毎熊がトラップでDF交わして

   そのままシュートもサイドネット。

 

他にもいつもように決まらぬムツキと毎熊のオフサイド

GKのカットなどもありましたが、このロングボールで

幾度かチャンスを作り出していました。

 

0-0のまま後半に入ると、もう少し攻撃の圧を高めます。

中盤でボールを奪ったときにサイドバック

一気に駆け上がることで枚数を増やした感じ。

その分、奥埜はやや下がり目に配します。

そこまで鳥栖さんはサイド攻撃は活発じゃないので、

後半の修正力もさすがです。

この勢いで前線からのプレスも効くようになり、

そんな流れのCKから。

 

51分 CKから相手のクリアボールを

   徳真がダイレクトで放ったボールは

   見事なドライブが掛かりそのまま

 

ゴーーーーール!!!!!

 

なんとも美しく素晴らしいゴールが決まりました。

プスカス候補でしょう!

この1年で最も成長したプレイヤー。

キックに関しては元から良いものを持っていただけに

J1のスピードに順応してきた今は、ゴールも期待出来る

セレッソに欠かせない選手になりつつあります。

さりげなく、90分走り切れる体力も魅力です。

 

さーて、理想通りの展開になりました。

「試合の締め方」。

さてさて、この突きつけられた課題へどうやって挑むのか?

最大の見どころです。

 

74分 中央でボールを奪ったカウンターから

   キヨがさすがの一言のアウトで狙いすましたスルーパス

   抜け出したタガートのシュートもDFにブロックされる。

   このキヨとタガートの連携は決定力不足に対しては

   十分な武器になり得るでしょうね。

 

鳥栖セレッソの後半からの戦い方とリードされたことから

3バックで攻撃の時のサイドを広げます。

 

さて、それに対する小菊監督の対応は

山中outで舩木in。

いつものお約束の前の3枚替えじゃありません。

明らかに守り切る意図をピッチへ指示した交代です。

 

それなのにその舩木が交わされてのクロスから失点。

こればかりは小菊監督も泣きたくなりますね。

舩木・・・・あなたがピッチに入った意味。

これを止めるためですよ。

結果として、試合を締めれませんでしたが、

小菊監督も「試合の締め方」を課題と考えて、

1つのアクションをピッチで示してくれた点は

今後に期待が持てます。それだけに舩木よ。。。。。

 

こうなると、いつもの交代です。

同点であればいつもの交代は問題ありません。

タガート、毎熊、為田に替えて、

メンデス、パトリッキ、中原です。

 

一気に攻勢を強めた流れの中、

 

92分 右サイドでボールを受けたキヨが

   ファーのパトリッキへピンポイントクロス。

   パトリッキがヘッドで決めて

 

ゴーーーーール!!!!!

 

キヨの前にポッカリとスペースが空いていたのが

勝負ありです。コンディションが戻りつつあるキヨの

能力ならこのゴールを引き出すことは可能です。

 

逃げ切りに失敗も劇的なゴールで何とか連敗ストップです。

 

④雑感

今日は課題解決の第一歩ですね。

小菊監督はいつもの定番の交代ではなく

明らかに1点を守り抜くんだと言う、

意志をピッチに示す交代を行いました。

もちろん、相手があることなので、上手いこと行くと限りません。

今日に限っては、その交代選手が失点の責を負うという、

何とも皮肉な結果となってしまいましたが、

チームが成長するためにはそうやってトライしながら

最適解を見つけることです。

どんな強いクラブもどんなに凄い名将も

一日でチームを作り上げた訳ではありません。

試行錯誤しながら最適解を見つけ出しています。

少なくとも改善を図ろうとした第一歩は評価したいです。

まあ、そんなまたもや追い付かれるという

嫌な空気を破った、キヨの復活は残り試合の楽しみです。

もう一つの決定力不足はやはり個の力に頼らざるを得ません。

キヨは言うまでもなくその力を持つ選手。

その中でも見せたタガートとキヨの連携。

彼らにしか見えない景色がいくつもあります。

スぺ体質な二人だけに万全の状態でなかなか揃いませんが、

残り試合、この2人には違いを見せてもらいたいです。

 

後はゴールを決めた徳真ですね。

J1のスピードにも順応し、カバー能力も向上しつつあります。

キックの正確さと守備能力の高さと運動量は

元からJ1でも通用する能力があったので、

足りない部分が成長すれば、そりゃ良い選手になります。

このゴラッソなゴールも加わって、今、一番ノリノリですね。

 

どちらにしても、やっと悪い流れを断ち切れたので、

最後の狙える冠であるルヴァン杯に向けてもう一度、

盛り返しましょう。相手は上り調子の浦和さんだけに

恐らく、楽な展開にはならずに、Q.Finalのような

痺れる展開が予想されます。

最後に笑えるように残り試合も頑張って行きましょう!