Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【Liverpool】ユルゲン・クロップ退任。

しばらくお休みをしてしまい申し訳ありません。

諸事情により、年末までお休みを頂いておりましたが、

年明けから復帰するタイミングも逸してしまい、

ずるずると1ヶ月が過ぎてしまいました。

そんな中、衝撃的なニュースが飛び込んできて

更新せざるをえなくなりました。

それがタイトルの「ユルゲン・クロップ」退任です。

 

暗黒時代を知る我々KOP達にとって、

ユルゲン・クロップの存在は余りにも偉大過ぎて、

このニュースを聞いて、昨日、一日、何も手に付かず、

ようやく今日になってPCの前に座っています。

 

クロップが来るまでのレッズは、エンタメ性は抜群で

数多くの奇跡や面白いゲームを演じたり、

トーレススアレスと言った稀代の点取り屋を輩出するものの、

いつも勝負弱くて優勝にはほど遠いチーム。

そこにクラブ愛が1mmもないオーナーによる、

クラブ経営も相まって、いつしか暗黒時代を迎えます。

そう、クラブの英雄ジェラードを要しながらです。

そんな、レッズにクロップがやって来たのは9年前。

KOPには「どうせ誰が来たって同じさ」という雰囲気の中、

クロップが就任会見で放った言葉が

「我々はdoubterからbelieverに変わらねばならない。今からね。」

(思い出すだけで涙が出てくる。。。。。)

暗黒時代を知るKOPなら、この言葉に根こそぎ持って行かれました。

この言葉は本当にその時に当事者しかわからない意味のある言葉。

そしてKOPがbelieverになった時、

Anfieldはどんな奇跡をも起こす力がある。

そして実際にAnfieldはこの時から無敵の要塞と化していきます。

 

就任したシーズンはELを戦っていましたが、

早速、古巣ドルトムント戦では奇跡的な逆転勝利をサラッとやってのけ、

優勝は逃したものの、強烈なインパクトを残します。

その後、コウチーニョの移籍問題で、

KOPにまたdoubterの虫が騒ぎ出し時にも、

「Liverpool F.C.の心や魂を移籍させることは出来やしない」

(思い出すだけで涙が出て来る×2。。。。。)

そう我々はLiverpol F.C.のbeliver。何も心配することはないと、

たった一言でKOPの不安を拭い去ってしまいます。

 

すると次第にクロップの戦術に合う選手を的確に補強を続け

いつしか優勝争いが出来るチームが完成していきます。

そしてまたもや優勝を逃すものの2017-2018シーズンには

CL準優勝まで辿り着きます。着実に強くなっている。

そんな実感させるシーズンになりました。

しかし、目標は達成出来ていない。

そんなクロップのチームは更に完成度を増していきます。

 

そして、2018-2019シーズンにはあの伝説となる

Semi-finalの2nd-leg。

1st-legを0-3でカンプノウで落として迎えたAnfield。

しかもボビーとサラーをケガで欠く状況。

しかもレッズは週末にリーグ優勝争いの真っ最中で、

アディショナルタイムでゴールを奪う激戦の後。

相手はリーグ優勝が決定していて週末は余裕のローテ。

この圧倒的な不利な状況で迎えたAnfield。

もう試合開始前の雰囲気からヤバかったです。

この圧倒的な不利な状況で異常とまで思える、

熱量を醸しだすAnfield。誰一人ともあきらめていません。

この狂気じみた雰囲気に早い時間の先制点で

もうバルセロナの選手達が完全に飲み込まれ始めます。

そして、後半早々にジニの怒りのヘッドが決まると、

恐らく、まだ負けているのに勝利を確信しました。

だって、あのAnfieldの雰囲気は今思い出しても

鳥肌が立つほどの異様な雰囲気でしたので。

そしてその空気のまま見事な逆転勝利を奪うと、

勝利後に監督、選手、スタッフと一緒に歌った

「You'll Never Walk Alone」

マジでヤバかった。私はTVの前ですが(笑)

TVの前であろうと、もう一生の思い出です。

そしてこの雰囲気のまま、前年度のリベンジを果たすも、

念願のプレミアリーグの初制覇は勝ち点1の差で

シチズンズの後塵を拝すという悔しい結果に。

そこでもこんな言葉を残します。

「今回が人生で唯一のチャンスだと君らが考えるのなら、

 ちょっと同情するね。これからもたくさんのことがあるし、

 長い年月がある。要は自分達次第だし、自分達が何をするかなんだ」

この勝ち点1を超えるのは自分達次第なんだと、

魔法を掛けられたレッズは次のシーズンで驚異的な

ハイペースで勝ち点を積み上げていきます。

しかも、どんだけ終了間際に決勝点をあげたことか。

クロップの盟友ともなったペップに

「彼らはまるで毎試合、決勝戦を戦っているようだ」と

言わしめた、どんでもない熱量で勝ち続けます。

途中で「コロナ」という見えない敵に

30年ぶりの優勝を阻まれそうになったものの、

無事にシーズン終了まで再開されたおかげで、

史上最速と言うオマケ付きで

悲願だったリーグ優勝を勝ち取ります。

もう諦めかけていたプレミアリーグ優勝が

クロップによってもたらされた瞬間です。

 

その後も浮き沈みしながら、

シーズン4冠を目指したシーズンでは

FAカップ、リーグ杯の2冠と

CL準優勝、リーグは勝ち点1差の2位と

素晴らしい成績を残します。

そして、昨シーズンの不調時にはドルト時代と同じく

7年のジンクスと言われて、クロップ政権の終わりを

叫ぶメディアも多くありましたが、

KOPで誰一人、クロップの退任を疑う者はいません。

何故ならKOPにはもうdoubterは誰も存在しません。

KOP全員がbeliverなのですから。

 

そして全盛期を支えた

ボビー、マネ、ヘンド、ファビーニョ、ジニ、ミルナー達が

去って多くの新しい選手が入ってきて、

クロップ2.0とも言われた新章が始まった今シーズン。

7年限界説を見事なまでに吹き飛ばして、

またTOP争いに戻ってきた新生レッズ。

そんな矢先に。。。。。。。。

 

クロップのクラブ愛に満ちた発表のタイミングです。

次の世代にバトンタッチするために、復活させておきたい。

そして、その準備に時間を十分に取れるようにしたい。

本当は昨シーズンで決めていたと思うのですが、

昨日、発表したのにはそんなクラブへの愛を感じざるを得ません。

そう、もう燃料が昨シーズンできれてしまっていたのに、

数ヶ月間を手押しで走ってくれた。そんな気がします。

 

いくつもの感動といくつもの勇気をもらった

ユルゲン・クロップはレッズの伝説です。

でも、まだ「ありがとう」は言いません。

「ありがとう」はレッズの最終戦

まだ、戦いは続くので最後の最後まで

一緒にユルゲン・クロップ

戦い続けたいと思います。

だって、最後まであきらめずに走り続けるのが

ユルゲン・クロップのレッズなので。

あかん、書いてたらまた涙が。。。。

 

You'll Never Walk Alone.