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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第14節】vs湘南ベルマーレ~右で作って左で仕留める。

セレッソ大阪 vs 湘南ベルマーレ

5月20日(土)15:00 K.O.  at レモンガススタジアム平塚

 

①スタメン

前節と同じスタメンで来ましたね。

この4-4-2ですが、同じフォーメーションでも

過去にやっているフットボールは180°違う。

しかも間に4-3-3を挟んでいるのが面白いです。

 

②結果

 セレッソ大阪 2 ー 0 湘南ベルマーレ

  53分 レオ・セアラ(セレッソ大阪

  89分 上門 (セレッソ大阪

 

③試合経過

前節と同じ4-4-2ですが、相手が違うので

今日はどんな顔を見せるのか楽しみな1戦です。

そして、上位に喰らいつけるか非常に大きな試合です。

 

湘南さんは京都さんと同じくハイプレス型。

しかも最終ラインがセンターラインまで上げており、

コンパクトにしてボールを奪ってのカウンター。

今年度の4-4-2は、このタイプは苦手ではないです。

しっかり構えて相手の攻撃を受けて、

ボールを奪えば、3つの狙い定めてロングボールを送ります。

チャンスは少なくとも1本繋がれば決定機なので、

とにかく失点さえしなければ勝機ありの形に完全に嵌ります。

そして町野&小野瀬は確かに怖かったですが、

それ以外は完璧なブロックで相手の攻撃を跳ね返しており、

うんうん、前節と同じく勝負強さを発揮すれば完璧です。

 

少し会話が先に進んでしまいましたが、少し巻き戻して

7分 右を基点にしたところで香川のサイドチェンジ。

  フリーでボールを受けた山中のクロスに

  レオ・セアラがニアで合わせて

 

ゴーーーー。。。。。オフサイド

わずかに出てました。

もうセレッソの最大の得点パターンでしたが残念。

 

20分 ジンヒョンのロングボール一発にクルークスが拾って

   レオ・セアラへ。前が開いたと思うや否やミドルも枠外。

 

前半はスコアレスのまま後半に入りますが、

後半早々、スコアを動かします。

 

52分 また右で基点を作りつつ奥埜が左でフリーの山中へ

   ルックアップして狙いすましたクロスに

   レオ・セアラがヘッドで合わせての

 

ゴーーーーーーール!!!!!

 

今度はオフサイドなしの正真正銘のゴールです。

前半と同じ8分付近のリプレイのようなシーンを決めきりました。

 

こうなれば、ますます中央のブロックを固めて

中央の強度上げるセレッソ。自信を持ちつつあります。

 

62分 今度は山中のFKから毎熊が決めるもオフサイド

   手前の15番の人からみるとほんまにミリ単位です。

   それにしても山中のクロスの精度は恐ろしい精度。

   前半にもFKで同じようなシーンがあって、

   息を飲むような素晴らしいボールを蹴ったのですが、

   その時は誰も触れなかったのを見て思わず

   「これは中の責任やで」と言ってしまったくらいです。

   それくらい今のセレッソにおいて一番の武器です。

 

そして、86分には今や締めの形である西尾の投入で5-4-1。

確実に1点を守り切ります。

   

88分 奥埜の素晴らしいインターセプトから

   中央の抜け出した上門にパスを出すと

   上門の目線と逆のニアを突く技ありシュートで

 

ゴーーーーーーール!!!!!

 

守備が安定すると追加点も取れるようになります。

これで勝負あり。複数得点、クリーンシート、連勝と

少しづつ上向きの大事な勝利です。

 

④雑感

この勝利は大きいと思います。

ここ勝つかドロー&負けかでは大きな差だと思います。

こういう大事な試合で勝てなかった事が多いセレッソにおいて、

勝ち切る強さはここ最近の勝負強さの成果ですね。

 

そしてハイプレスのチームには、

この4-4-2は相性が良いですね。

ハイプレスを交わすロングボール。

レオ・セアラには、ほとんどのDFが手を焼くので、

何度か繰り返せば、いつかは収まってチャンスを迎えます。

そして右で基点を作って、左に広大なスペースを作れば、

しれーっと山中が良いポジションを取ります。

そこまで段取りが出来れば、後は山中へ繋げば

高精度のクロスで仕留めます。

なんせ得点シーン意外にも3本もの超正確なクロス。

そりゃ中央に点取り屋がいれば、1本は決まります。

完璧な得点パターンです。

出来ればCKも得点パターンを作れば完璧なのですが。

CKがイマイチやなー。進藤がいる割には。

 

チキタカが死語となりつつ昨今において、セレッソ

昨シーズンは同じくハイプレスで夏場に勝ち点を稼いできました。

そんな中、Jリーグでもハイプレスを行うチームが増えて来ていて、

なんかハイプレスや早いトランジションが出来ないチームは

淘汰されるような時代になりつつあります。

そこに生まれた小菊式4-4-2は古典的でありながら、

流行りのハイプレスを無効化する有効な手段に見えます。

 

そこにやはり奥埜の影ありなんですよね。

この4-4-2ではアンカーがいないことと、

低い位置での攻撃の舵取りはやはり香川が優れているため、

奥埜がバランスを取って守備に重きを置きます。

これによって守備にかなりの安定をもたらしていて、

とにかく相手のコースの殺し方が最高過ぎます。

さりげなく相手のコースに入って攻撃の芽をつみます。

そして、競り合いのこぼれ球にいち早く体を入れて

ファールをもらってマイボールにする技術は芸術の域。

守に重きを置いた時に奥埜の存在感が改めて浮かび上がります。

4-3-3の時のように攻撃に重きを置かせると、

そりゃまた前線に縦横無尽に関わり、セレッソの攻撃の幅が

尋常なく広がり、奥埜が躍動すれば攻撃も活性化します。

良くも悪くも奥埜がセレッソの中心にいます。

改めてどんな戦術を取っても中心に奥埜あり。

こんな素晴らしい選手がセレッソにいることに感謝です。

 

それと5-4-1の守り体制も形になって来ました。

ベンチからの明確な指示は交代で入った選手達の動きが

変わってきているのがわかります。

以前は交代で入った選手が、ここでゴールを取って

ここでアピールと言わんばかりに、ボールを奪うと

矢印がゴールへ向かっていましたが、

この5-4-1になると全員が明確に守るための動きに

変われるようになりました。

形だけではなく心の部分でも大事な5-4-1です。

 

他に気になるのはRSBですね。

陸はどうしたのかな?

この4-4-2システムならRSBは絶対に陸だと思います。

毎熊はSHの時と同じようにドリブルで中に入りたがるので、

非常にリスキーです。この試合でも何度かボールを奪われて

カウンターを喰らっていました。

パートナーがクルークスなので、カバーが遅くて非常に危険。

今の4-4-2ならカットインするSBより、

高精度なクロスを送ることが出来るSBだと思います。

ここだけは小菊監督と意見が合わないです。

 

上門が禊のゴールを決めたとこも嬉しかったですね。

期待が高い選手だけに、これを機に成長してもらいたいです。

赤鹿戦で赤紙をもらってしまいましたが、

「何しとんねん!」と殴り掛かりそうな勢いで

駆け寄ってきた鈴木優馬が思わず、

上門を慰めてしまうほどの落ち込みようでしたからね。

そんなキッカケになって欲しいと願うゴールでした。