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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第5節】vs大分トリニータ~坂元の個が光ったゲーム。

セレッソ大阪 vs 大分トリニータ

3月17日(水)19:00K.O. at:ヤンマースタジアム長居

 

①スタメン

連戦続きですが、戦術の浸透を優先しての固定スタメンです。

 

②結果

 セレッソ大阪 1 ー 0 大分トリニータ

   87分 坂元(セレッソ大阪

 

③試合経過も雑感もまとめて

試金石に上げていたクルピが苦手なタイプの対戦相手。

前節は正直、横浜さんの方が思ったより悪くて、

参考になりませんでしたが、この試合はとても参考になりました。

その中での勝利は素直に喜んでも良い結果だと思います。

 

立ち上がりは相手に持たせて攻めさせることを基本線としているのか、

この試合も相手の攻撃から始まります。

しかし、相手が後ろからつないで攻撃しようとすると

早々にハイプレスで襲い掛かります。

2分には相手の最終ラインのパスを陸が奪って豊川へパス。

ただ、決定機逸のプロである豊川では決まりません。

 

その後もキヨの上手い山なりのボールに豊川は収まらないものの、

セカンドボールを坂元のシュートは枠外へ。

その後、大分のシュートもあり、最初はワチャワチャしましたが、

次第に大分の5バックを基本にした見事な守備対

クルピの攻撃フットボールのゲームになります。

大分の5バックはサイドに全くスペースを与えてくれません。

故に、キヨはトップ下のような位置で中央を崩しに掛かります。

その中でもキヨの見事なスルーパスを豊川へ

正面で嘉人が後はシュートを打つだけの体制に。

。。。。なのに豊川は何故か無人のスペースにヒールパス。

嘉人が目の前でフリーなのに。。。。

シュートだけでなく視野も狭いのか。。。。残念です。

 

さて、後半に入るとクルピが修正を加えてきます。

スペースがないサイドを坂元の”個”で突破に掛かります。

これがロティーナと大きな違いですね。

あの狭いスペースを個で打開に走ると、

ボールロストでピンチを招くリスクと隣り合わせです。

それでも攻撃を優先するクルピとリスク回避するロティーナの

大きな違いだと思います。

そして戦術より敢えて個で突くクルピらしい手段です。

 

個で突破を図る坂元を陸と原川で支える形。

何度も何度もサイドでボールを持って、

何度も何度も切り返してクロスを供給します。

中央ではキヨが待ち構えつつ、時には右サイドにも加わる徹底ぶり。

そんな中、52分に嘉人がゴール前でボールがこぼれるも

前がGKとDFで一杯なので、咄嗟にスペースにパスしたが

丸が来てなかったです。。。。うーん、あそこで左まで

攻め切るには勇気は要りますね。

 

そうやって攻め手を変えるも大分の守りはさすがの堅さ。

と思っていたら、選手交代を合図に一気に攻勢を強めてきます。

そして79分のシュートシーンは大分にとって完璧な

シナリオが完結しかけましたが、ポストに救われます。

この後の展開からも大分ペースで正直、ドローでも御の字だと

思っていたら、最後にこの試合でサイド攻略に労を惜しまず

働いていた坂元に御褒美が舞い降ります。

 

86分 相手のクリアボールをボレーで左足一閃

 

ゴーーーーーーール!!!!!!!!

 

素晴らしい弾道でゴールを突き刺します。

苦手な相手を個の力で制した時のクルピは強いですね。

とりあえず、これで落ち着けそうな大事な勝利です。

 

じゃあ、このままシーズンを走り切れるかといったら別です。

今は相手チームがロティーナの残像でセレッソを捉え切れていません。

そら180°違うフットボールが展開される訳ですから、

相手チームにとったら違和感を抱きながらプレーを強いられます。

次第にセレッソの特徴を理解してくると相手も対策を練って来ます。

この大分戦は今後の対戦相手にとって対策を立てるのに有効なゲームです。

その対策を練られた時に勝てるかどうかを個で打破するのがクルピのチーム。

そのためにも坂元は今後カギを握る選手に間違いありません。

相手にセレッソ対策の教科書を渡したものの

同時に打開する答えも見せた貴重なゲームです。