Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【開幕節】vs柏レイソル~180°違うフットボールのスタート。

セレッソ大阪 vs 柏レイソル

2月27日 16:00K.O. at ヤンマースタジアム長居

 

①スタメン

さて監督も選手も入れ替わり全くの新たなスタートです。

スタメンは以下の通り。

 

     大久保  豊川

清武            坂元

     原川  奥埜

丸橋            陸

     瀬古  西尾  

      ジンヒョン      

 

基本的に外国人助っ人はコロナの影響もあって、

ほぼ使えない状況でのスタートですね。

一番の驚きは西尾のスタメンです。

 

②試合結果

 セレッソ大阪  2 ー 0 柏レイソル

   42分 大久保(セレッソ大阪

   85分 坂元 (セレッソ大阪

 

③試合経過

さてシーズンオフには色々ありましたが、

試合が始まれば選手達を応援するのみ。

フロントへの不満と選手たちのサポート、

これは全く分けて今シーズンもよろしくお願いします。

 

さて、いきなりバックラインのバタバタぶりに

肝を何度も冷やされます。

ただ、柏さんもオルンガという超絶対的エースを失い、

最後の部分で物足りなさを感じます。

クリスティアーノもまだ体重そうでしたもんね。

(目に疲れ滲み出ている感じしませんでした?)

オルンガがいたら開始早々、決められていたと

思われるシーンが連続するも決定力の無さに助けられます。

しかもセレッソはGKからのボールが全くつなげません。

柏さんの攻撃⇒ジンヒョンが蹴る⇒柏さんが奪う

の繰り返しに厳しい立ち上がり。

最初の10分でも大きな変化ですね。

後ろから無理につなごうとせず、GKがポンポンと

ロングボールを蹴るだけ。

そして極めつけはキヨが呉屋に踏みつけられてしまい。

キヨが苦悶の表情を浮かべます。

ここのシーンで今シーズンのセレッソは終わったのか???

セレサポの寿命が縮まる思い。

なんとかピッチに戻るキヨ。ほっと一息。

実はこのプレーが柏さんのターニングポイントです。

ネルシーニョは球際の激しさをモットーにしています。

この試合でもファールギリギリの激しさで、

セレッソにボールを保持させていませんでした。

ただ、激しさとラフプレーは紙一重でもあります。

このワンプレーで、柏さんの激しさが少し緩まったように見えました。

柏さんは激しく行くがフェアプレーをしている証拠でもあります。

しかし、このわずかな緩みがセレッソがボールを保持する

余裕を生み出します。

 

14分 原川のロングフィードに嘉人が左サイドに抜けて

   そのままカットインでのシュートは力が乗らず。

 

20分 サイドの競り合いに勝利したボールを坂元が

   中央まで運んでミドルもこちらも力乗らず。

 

21分 誰かのフィード(ちょうど先のプレーのビデオ中)から

   嘉人が裏抜けで収めて、坂元へ。

   坂元は緩いステップからアーリークロスに豊川のボレーも

   GKのファインセーブに合う。

 

22分 右サイドでFKを得ます。キッカーは坂元。

   ニアで跳ね返されるもそのこぼれ球から陸が

   再度、放り込んで西尾のシュートもGK。

 

23分 またもや中盤の競り合いで競り勝ったボールから

   最後は坂元、キヨ、嘉人とつないで豊川のシュートも

   GKのファインセーブに合います。

 

ここのチャンスの起点は奥埜の競り合い勝ち。

奥埜は本当に良い選手です。

ティーナに付いていかなくてありがとう。

後で触れますが原川との2ボランチ

ここは間違いなくストロングポイントです。

そして先述の呉屋のプレーで柏の激しさが弱まったので、

奥埜、原川のボール奪取率が一気に上昇して押し込みます。

 

26分 左サイドで丸、キヨ、嘉人のトライアングルから

   キヨが上手くすり抜けてクロス。

   陸が潰れたこぼれ球を奥埜が狙うも枠外。

 

27分 そのCKから奥埜ヘッドを丸が当ててポスト。

   その跳ね返りから瀬古が押し込みゴールイン。

   しかしVAR判定で丸のハンドでゴールならず。

 

今シーズンからVAR導入されてたので、

プレミアですでに慣れていた私はハンドだな。と冷静。

昔やったら飛び上がって喜んでました(笑)

Jリーグで初の皆さん、VARどうですか?

流れるスポーツのフットボールでこれやると狂うでしょ。

ゴールという最大の歓喜のシーンでこれやられると。。。。

確かにハンドですが、せめてオンフィールドで判定できるレベル。

そのうち微妙なハンドやミリ単位のオフサイド

接触があればほとんどPKというルールに翻弄されます。

フットボールのルール自体が曖昧なので、VARを導入すれば

完璧なのではなく、議論の矛先が変わるだけに感じています。

 

それより、正直こんだけ押し込んでゴールを取れず、

ゴールもVARで取り消されるおまけまでつくと、

非常に嫌な流れだったのですが、

ここで試合に影響する大きなプレーが出ます。

 

34分 丸のフィードに裏へ抜けた嘉人を上島が倒します。

   審判の判定は赤紙。VARでも覆らず赤紙退場です。

   これさりげなくキヨが大南を引き付けて、

   CBのバランスを崩しているんですよね。

   良く特徴を知る3人のコンビプレーですね。

 

40分 右の坂元で基点を作りつつ、中央に戻してからの

   原川の見事なパスを坂元が再び受けて、

   相手にブロックされるもすぐに陸へパス。

   陸の狙いすましたクロスに嘉人のヘッドで

 

ゴーーーーーール!!!!!!

 

21シーズンの初ゴールが決まります。

マスコミ受けが良いゴールが決まり良かった良かった。

それより坂元が今シーズン、もう一つ進化しそうですね。

カットインのアーリークロスが良くなっています。

かつドリブルもあるので相手は更に読みにくくなりそう。

 

前半は0-0で終了。

 

あー、開幕節ということもあって、前半長くやりすぎた。。。。

ごめんなさい。後半は巻きで。

 

後半に入ると、ネルシーニョも攻め手を見出して

柏が攻撃に転じる場面も増えてきますが、

クリスティアーノの体がどうにも重そうです。

昨シーズン感じた重圧を感じません。

もちろん、オルンガ不在で怖さも激減しているので、

さすがに10人だと受けるセレッソも苦しくありません。

 

そして、さすがに75分過ぎると柏さんの体力も落ちてきて、

後は、トドメを刺せるか否か。

事故で1点入るのがフットボールなので重要です。

 

70分過ぎに入った加藤が何度か良いシーンを迎えるも

まだ慣れていない感じがします。

 

84分 GKからのボールを加藤がヘッドでつなぎ、

   奥埜が拾ってこぼれたボールを加藤がシュートも

   ポストにヒット。それを拾った高木のシュートは

   ブロックに遭うも最後は坂元が狙いすまして

 

ゴーーーーーール!!!!!!

 

いやー、奥埜の終盤のFW起用はクルピもやるのか。

奥埜のユーティリティと器用さとクレバーさ。

新聞は嘉人一色でしょうが、管理人的には奥埜一色です(笑)

この選手は本当にチームの屋台骨です。

レッズで言う、ジニそのものです。

 

ということで、開幕戦を勝利で飾りました。

 

④雑感

良くも悪くもクルピのゲームでした。

選手達は180°方向性が違うフットボール

たった3ヶ月で実践できることに驚きです。

本当に選手達は凄いなと思いました。

最初の前に進めないシーンや裏を取られまくるシーンは

クルピの悪い時のフットボールです。

逆に攻撃時には陸と丸が絡みまくっていたように、

サイドバックの厚みを加えれるところが良い時のクルピ。

どちらも垣間見たので、今後どちらが強く出るのかです。

正直、柏さんがオルンガ移籍とクリスティアーノ重しで

昨シーズンの2枚看板の脅威がなく組み易しだったので、

まだまだ参考にならない感じです。

呉屋もキヨへのプレーの後、積極性が陰りましたね。

踏まれた時は「何すんねん!」と思いましたが、

根はかなり良い人なのでしょうね。

 

セレッソ側では奥埜&原川のボランチコンビは

間違いなくセレッソのストロングポイントです。

中盤でのボール奪取率の高さに原川のセンスとキックの精度も加わり、

この試合で主導権を奪うことに成功していました。

ティーナならボールを落ち着かせることが出来る藤田が

第一優先だと思うのですが、クルピだと縦へ早い攻撃が

出来る原川が向いていそうかなという感想です。

奥埜はキーポイントの基点に必ず絡んでいる点は

もうさすがの領域です。クロップ・レッズの中盤にいても

違和感がないくらいの感じです。持ち上げ過ぎ?(笑)

 

嘉人は昔のような動きはもう望めないものの

スペースを見つける嗅覚は年齢に関係なくといったとこです。

赤紙を上手くもらった狡猾さも持ち味と言えば持ち味です。

もうちょい相手をイライラさせるプレーがある方が嘉人らしいですが。

ちょっと優等生気味なのが年齢?と思わされます。

相棒の豊川はもう少し決定力があると手の付けられないFWに

なると思うのですが、ムラがありますよね。

ティーナの時もハイプレスの対抗策として活躍しかけるのですが、

ややスぺ体質と決定力のせいで、どうしても一皮むけなかった。

今シーズンは一皮剥けて欲しいです。

裏への動き出しは間違いなく一流だと思いますので。

 

陸&丸は間違いなくクルピの方が合ってるんでしょうね。

ただ今日は良い方が出たから良かったですが、ここは表裏一体です。

この裏を狙われ出すとヨニッチのような1:1で止めるCBが必要です。

ダンクレーがどれほど活躍してくれるのかカギです。

 

さて、まずは勝利でスタートしたシーズンですが、

改めてこれからどちらに転ぶのかまだまだ心配が続きます。

守備の崩壊と攻撃の爆発。

まあ、クルピを選んだ時点でこれは当たり前ですが、

この試合を見て改めてこの表裏一体を実感しました。

後者へ行くためにはここ5試合が大事です。

守備の崩壊はあっという間なので、

5試合で確実に得点して結果を出し続ける必要があります。

ただ良い点はコロナ禍で今日の柏さんのように助っ人陣の

コンディションがとても悪いことですね。

金曜の横浜さんでも感じていましたし、うちも出場すら出来ていません。

チームの中軸を助っ人さんが担っているクラブは厳しい開幕です。

逆にセレッソは助っ人さんの依存度が低い点は有利な点だと

思っているので、前半で上手く軌道に乗せたいものです。

コロナ禍のシーズン。昨シーズンに続き難しいシーズンになりそうです。

 

遅れましたが、今シーズンもよろしくお願いします。