Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第31節】vsコンサドーレ札幌~不惑のサイドバック。

セレッソ大阪 vs コンサドーレ札幌

12月5日 14:00 K.O.  at 札幌ドーム

 

①スタメン~試合経過を一気に

 

スタメンの説明難しいですよね。

なんせ、複雑に変形を遂げるフォーメーション。

しかも、前節とは違うフォーメーション。

ティーナよ。

ここに来て未知の可能性を見せてお別れなんて

どんだけサポ泣かせやねん。。。。

とりあえず、守の基本形の5バックから。

右から陸、木本、ヨニッチ、瀬古、片山。

あくまでも受ける時の形です。

2列目には守りの基本形かつ前半Onlyで、

右から坂元、奥埜、藤田、キヨ。

TOPはここに来て復活のメンデスです。

スタートから5-4-1で受けて立ちます。

ジェイ、A.ロペスの個の強さに対して、

5バックで徹底的にスペースを殺して、

抜かれてもカバーできる組織で

まずは札幌の長所を消しに掛かります。

 

ある程度、札幌の攻撃を受けた後は、

20分くらいからセレッソも攻勢に出ます。

攻撃の形は

木本、ヨニッチ、瀬古の3バックは変わらず、

ボランチに藤田、奥埜をのこしつつ、

SBは????

なんとSHの位置まで上がってます。

キヨと坂元は絞った位置に配して、

サイドの高い位置に陸と片山。

3-2-4-1みたいな陣形を取ります。

この切り替えが徐々に札幌さんに

ボディブローのように効いてきたところで、

39分 坂元が競ったこぼれ球を陸がすぐに拾って、

   そのまま駆け上がりクロス。

   メンデスがヘッドで合わせて

 

ゴーーーーーール!!!!!!!!

 

完璧にロティーナしてやったりですよね。

高い位置で藤田がボールを奪ってからのカウンターですが、

楔のパスに坂元が競った時、そのすぐ横に「陸」がいたこと。

ほんで、もう一つ驚きはエリアの中にゴールを決めたメンデスは

もちろん、残りは坂元と片山です。片山ですよ。キヨじゃなく。

片山が完全に一人DFを引き連れてメンデスが入るスペースを作ってます。

つまり高い位置からのショートカウンターで陸と片山が絡んでいるのです。

高い位置からのカウンターでサイドバックが2人もエリア内にいる。

つまり攻撃時にはかなり高い位置にいたことがわかります。

攻撃の形である3-2-4-1が完全に嵌った形です。

 

後半に入ると、坂元がややTOPへ位置します。

陸がSH気味に上がり、木本がRSBへ。

”やや”と”気味”と敢えて書いてある点が味噌です。

守の時にはやはり陸は最終ラインまで下りて5バックになるので。

この陸をやや高い位置にした理由は福森封じでしょうね。

美しい軌道を描くパスを出せる福森。

ここを高い位置で潰すために陸をぶつけています。

前半、ロティーナは気になっていたのでしょうね。

結構、低い位置からでも福森はパスが出ますからね。

 

そんな感じでやや右サイドに修正を掛けると

追加点は左サイドから。

53分 またもや偽サイドバックとでも言いましょうか、

   片山がシレーっとキヨの位置でボールを持ち上がり、

   メンデス経由で藤田へのバックパス。

   その瞬間にその片山を追い越して一気にキヨがスペースへ。

   藤田は狙いすましたパスをキヨに送ると。

   キヨの見事な右トラップからの左ボレーで

 

ゴーーーーーール!!!!!!!!

 

キヨの思わず見とれてしまうような技のゴールで追加点です。

このゴールは一見の価値があるゴールですよ。

思わずサディオ・マネを思い出すようなゴールでした。

そして、このゴールの演出もサイドバックである片山が

メンデス、キヨを追い越して来るので相手が混乱していました。

その混乱に乗じてゴールを決めるキヨもさすがですが、

ティーナの繰り出す、攻守で目まぐるしく変わる陣形に

完全に札幌さんの守備陣の足が止まった瞬間でした。

 

この後、さすがのジェイに高いヘッドを決められてしまいますが、

今日のセレッソはまだまだ止まりません。

というか、ロティーナ止まらずと言った方が正解か?!

75分にキヨ、坂元OUTで丸橋、豊川IN

もちろん、リードしているので5バック気味に戻して、

守備に重みを置きつつ、豊川の裏抜け狙い。

 

79分 木本のロングフィードに豊川が抜け出して、

   中央のメンデスへパス。

   メンデスは足に当てるだけでOKで

 

ゴーーーーーール!!!!!!!!

 

もうロティーナ祭りかと言うくらい、ロティーナの繰り出す手が

嵌りまくりの3点目です。

 

後は最近始めた完全5バックで石橋を叩いて

リードを守り切り完勝での3連勝!

 

②雑感

とにかく攻守で目まぐるしく変わる陣形に驚き。

TVで観ていても陸と片山を追い掛けるのが大変だった。

それはピッチにいる札幌さんも同じ感覚を持つ訳であり、

この偽サイドバックみたいな不惑サイドバック

上手く相手のスキを突いて勝利を収めました。

しかも、ここに来てメンデスの復調も大きいです。

この人が1年間仕事をしていてくれれば。。。。

たらればはダメですが、これだけが悔いが残ります。

 

さてさて、クラブ史上の最高順位と最高勝ち点が迫ってきています。

フロントさんはどんな言い訳をするのでしょうか?

サポが納得する言い訳は唯一、

「コロナ禍でロティーナに払うお金がありません。ごめんなさい。」

しかないような気がしますが。

サポもそう言ってくれた方がスッキリとします。

そこを強くなる話や攻撃の話をするから、みんな反発するのです。

今、ロティーナ以上の監督を連れてくることは出来ますか?

恐らく、簡単な任務ではありません。

もちろん当たり外れがある世界なので、先は全くわかりません。

ただ、確率的にはかなり低い仕事になります。

 

ティーナ退任発表によって、

チームが一つになって、今、更なる強さを見せています。

残り試合、この難しいフットボールを観ながら、

もう少し勉強してみたいですね。

でも、選手たちはこの難しい戦術がすぐに出来るって

凄いの一言です。

これがポジショナルフットボールの究極の姿なのでしょうか?

私もこの発展形は想像していなかったので驚きです。

残り試合の楽しみが増えました。

改めてフットボールの難しさと面白さを

教えてもらった気がします。ありがとう!