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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第6節】 vs鹿島アントラーズ~右を制すものは試合を制す。

セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ

4/8(土)15:00 K.O.  at カシマサッカースタジアム

①スタメン

   健勇   

      山村

 曜       関口

    

  ソウザ  蛍

丸橋 木本 ヨニッチ 陸

   ジンヒョン

達也が戻っても木本が先発を死守。

ベンチには水沼も。

②結果

 セレッソ大阪 1-0 鹿島アントラーズ

  46分 山村

③試合展開

試合開始からセレッソのハイプレスが功を奏します。

赤鹿さんのバックラインに混乱をもたらします。

12分 相手のパスの出しどころを前から無くして

   最後は蛍がボールホルダに急襲。

   浮いたボールを木本のヘッドで返したところに

   健勇のポストプレーから山村が抜け出してシュート!

   バーに嫌われますが最初の絶好機。

   

この一連の流れがユン監督の真骨頂ですよね。

何も華麗なパス回しだけがフットボールじゃありません。

この一連の流動した守備こそ超ハイレベル!

26分 主導権を奪っている時間帯に今度は攻撃が機能。

   今度はもう一人のポスト山村がポストになって、

   曜が絡んで健勇から右サイドのクニへ。

   クニはクロスと見せかけて後ろから上がる蛍へ。

   蛍のシュートは枠を捉えず。

ハイプレスを武器に主導権を奪いましたが、ハイプレスの

背反は走力がどうしても時間が経つと落ちること。

30分過ぎからプレスが落ちて苦しい時間帯へ。

41分 ヒールでキレイに裏を取られて最後は

   ペドロ・ジュニオールのシュートもジンヒョンが止める。

ハイプレスで主導権を奪うも息切れして苦しくなりましたが、

41分のピンチ以外はしっかりと守れていました。

又、このピンチの後にユン監督は選手を捕まえてポジションの

修正を図っていました。その辺も前の監督と大違い。

スコアレスのまま後半へ。

いきなりスコアが動きます。

46分 健勇のポストでソウザへ戻す。

   その間に右サイドを疾走したクニへパス。

   クニが一気に切り込んでの山村のヘッドで

   ゴーーーーール!!!!

健勇のポスト、クニのスピード、ソウザのパス、

最後は山村のセンスがモノを言った先取点です。

先に雑感を書いたら長くなったので後半は割愛します(苦笑)

1-0での勝利で、なんと3連勝!

5連勝の昨シーズン王者からの勝ち点3です!!!!!

3年ぶりらしいです。

前の監督は同じメンバーでJ2で3連勝がなかったんですね(笑)

④雑感

ユン監督のチーム作りは順調です。

私が横浜戦で抱いたイメージのまま普通に強いです。

もちろん課題はあります。3バックの守勢に入った時です。

でも、それまでは十分どことやっても渡り合える強さです。

クルピ時代の攻撃フットボールのイメージが強いためか

攻撃面に物足りないイメージを持つコメントを多く見受けますが

あれはむしろ例外です。このバランスが普通のフットボールです。

普通にチームを作るとこういうバランスなのです。

ワンタッチで流れるようなパスで崩して大量点。

そんなフットボールが出来るのはごくごくわずかです。

セレサポの支持を受けるのかどうかは別ですがこれが普通です。

むしろ相手からすると嫌なチームになっていると思います。

何より各人が決め事を忠実に守って仕事をしています。

その結果が横浜戦、赤鹿戦と70分までは素晴らしい出来です。

攻守の切り替え、ファーストディフェンダー、セットプレー、

ゴールキック、GKからのボール等々。

わかりやすく徹底されています。

だから、派手さはないけど負けないんです。

元々、ユン監督のフットボールは派手さはなく、

規律を重んじて、手堅いフットボールをする監督です。

強い鳥栖に派手さはありましたか?

攻撃は流れるようなパスワークでしたか?

地味だけど、相手は絶対に勝てそうにない強さを感じました。

それがユン監督のフットボールなのです。

そしてそのフットボールセレッソのカラーに合うのかが

不安でしたがセレッソの選手達がそれをやり切っている。

それが結果となって出ているんだと思います。

健勇、曜を物足りない、J1で役不足と言うコメントも見ました。

遅い、タッチが多い。そのプレーだけ見ると確かにそうでしょう。

ボールを持った時だけのプレーを見ると確かにそうだと思います。

でも、それが彼達の評価でしょうか?

決してそんなことないと私は思っています。

忠実に役割を果たすこと。少なくとも彼らはユン監督の

目指すフットボールに全力で適用しようとしています。

苦手なプレーもどん欲にやっています。

その代償として彼らの長所が失われているのも事実です。

でも、それが戦術でありチームプレー。

自分の長所だけでプレーして戦術がなかったのが昨シーズン。

それは見る側の好みもあると思いますが、

ただ、それを彼らの力不足と判断する目だと、

フットボールって面白くないスポーツやと思うのですが。

そしてどちらが結果が良いのかも大体わかると思います。

もちろん、1年間そのままやとダメですよ。

ユン監督のフットボールに適用しつつ、

自分の長所を生かす旅は続きます。

それが『成長』な訳ですから。

曜のTOP説ですが私も良く唱えてました。

でも、いつまでも曜を中心とした戦術でしかプレー出来ない

選手じゃ使えないなと思い始めてます。

スアレスほどの選手ですらバルサに合うようにプレーを

変えて信頼を勝ち取った訳です。

今みたいに役割を明確に与えてくれる監督の元であれば、

プレーの幅を広げることも出来ます。

曜も次の覚醒のチャンスと思えば楽しく観戦できます。

いつまでもTOPで王様扱いしないと輝かない選手ではなく、

どのポジションでもキャプテンを欲する選手へと成長を

遂げる時です!

あ、長くなってしまって表題の右サイドの話が出来なかった。

この試合はとにかく右サイドに勝負あり!だったと思います。

前節の斉藤封じと言い、クニ&リクコンビは今やセレッソの象徴。

前半、赤鹿さんはほぼサイド攻撃を封じられていました。

故に、相手のシュートは中央突破や中央のミドルばかり。

それだと中央は固めているので全く怖さがありませんでした。

先制点も右サイドから。

赤鹿さんもこのままじゃいかんと後半は左サイドを少し

押し上げて来ました。

そこで前半にはなかったスペースが生まれ、早速クニが見つけて

先制点へとつながりました。

その後も何度かクニが抜けてチャンスを迎えています。

そこは昌子がカバーに入るように修正を掛けていましたが、

赤鹿さんの左サイドを無効化していたのは事実です。

ところが達也を入れて3バックになると急に具合が悪くなります。

3バックで守勢入ると、陸が最終ラインに吸収されます。

すると、クニ&リクコンビの素早く寄せるDFが失われてしまい、

急に赤鹿さんの左サイドが活性化。

人数を掛けても赤鹿さんくらいのチームなら前を向けるだけで

ひと仕事できる技量は持っています。

むしろ素早いプレスの方を明らかに嫌っていました。

そのためここから何度もピンチを迎えてしまいます。

冷や汗かきまくりの15分間でした。

恐らく最も優先すべき課題はここですね。

スタートの4バックはほぼ確立しましたが、

プランBの3バックをどう改善するのか?

さすがにいつまでも守り切れると思いません。何とかせねばなりません。

プランBと言えば、負けている時のプランBも早めに見ておきたいです。

次節はダービー。そんなプランBを試す機会が来るかもしれませんね。

ベンチには選手が戻って来ているので、1年を考えれば、

早いうちに攻撃的プランBを見て課題を確認したいです。

それとこの試合は必ずGKへプレッシャーを掛けていました。

確かにGKのキックは怪しかった。

結構、GKの蹴ったボールをマイボールに出来ていました。

これもユン監督は相手チームを研究している証ですね。

毎試合、しっかりと相手の研究を怠らないあたりも秀逸です。

浦和に全く歯が立たなかった2節から良くここまでチームを

作り上げてきたものです。若干、相手のメンバーが落ちていたとは言え、

それでもなんとかするのが王者鹿島。

この勝ち点3の持つ意味はは非常に大きいです。

なんせヨニッチ以外は昨シーズンと同じメンバーですよ!

それが監督を変えるだけで全く別のチームに生まれ変わりました。

規律を守り、お互いを信じ、チームのために戦う。

そんな集団に生まれ変わりました。

最低レベルの監督から最高レベルの監督へ!

今、セレッソが生まれ変わろうとしています。

試合の大半を立ってセレッソの試合を観たのも4年振りです。

観ていても非常に楽しいです。

確かに華麗なパス回しや個人技で圧倒するようなわかりやすい

楽しさじゃないかもしれません。でも、今のセレッソは面白いです。

そして何よりチームで戦っています。これがすべてですね。

次はダービー!更に魂のこもったゲームを見せてもらいましょう!