Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第28節】vs鹿島アントラーズ~ゴールってどうやって入れるんでしたっけ?

セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ

10月6日(日)15:00 at ヤンマースタジアム長居

 

今週末は大事な試合だと言うのに

家族サービスのために時間がほとんどなく超短縮バージョンで。

(この後はレッズの試合を連続観戦で時間がありません)

 

で、一言で言うとタイトル通り、

「一体、どうやったらゴールってはいるのだろう?」

という展開の前半。

全く攻撃をさせてもらえなかった後半。

ポイントは大きくこの2つに分かれるのかなと思います。

 

前半は先制されたものの完全にゲームを支配して

決定機を何度も作り出しました。

特に柿谷の1:1はダメージが大きかった。

その後のレッズでマネが同じようなシーンでアッサリと

決めてしまうシーンを見て大きな違いだなと。

その後も、あと数cmのシーンを何度も作り出していました。

私は基本的に「決定力不足」という言葉は嫌いなので、

決まらないならそれも仕方ありません。

そしてそこを防ぐ力が赤鹿さんの強さな訳ですから。

 

それより、大きな課題は後半だと思います。

前半のような決定機を作り出し続けていれば、

オウンゴールもリフレクトでもいつかはゴールが決まります。

それでもバーやポストに当たれば、運がなかったまで。

だけど、全く手も足も出なかった後半の展開は改善の余地があります。

右サイドが町田に完全に制圧されていたり、

中央が犬飼に完全に制圧されていたり、

全く改善されずにむしろ相手の強度がどんどん上がっていきました。

ここを変えることが出来て、後半の展開をもう一度、

ひっくり返す強さが必要ですね。

あ!そもそも先制されると勝てないので、

ここは今のセレッソの弱点なのですよね。

そう考えると、

ティーナのフットボールの長所と短所が詰め込まれていますね。

追いかける時にポジションを崩してでも、総攻撃!という、

手を打てない、打たないんですよね。

ましてやパワープレーやセットプレーのバリエーション等々、

変えることが出来ないんですよね。変化が与えられない。

普段の攻守が美しすぎるがゆえの弊害です。

だからメンタル的に追い込まれて行って手詰まりになる。

赤鹿さんは普通に強いので、その短所が浮き彫りになった訳です。

でも、どんなパターンでも強さを発揮する赤鹿さんも凄いですが。。。

そら、あれだけの完璧なポジションを普段から行っていたら、

そこを崩すのってかなりの勇気がいります。

今のポジショナルフットボールを更に極めるのか?

そういったバリエーションを持たせるのか?

強烈な個を入れて打開するのか?

色々な選択肢がありますが、

これが来シーズンに向けた、次なるSTEPです。

首位が見える状況で高い授業料を払いましたが、

これを糧に出来れば無駄にはならない、

要素がギッシリと詰まったゲームだと思います。

「決定力不足」なんて言葉で片づけるにはもったいないゲームです。

そしてその課題をクリアすることが出来れば、

本当にまだ見ぬ世界が待っていると思います。

ただ、セレッソの場合、前に進まずに何故かフロント迷走により

後ろに戻ることが多いのが悩みの種ですが。。。。orz

 まだロティーナ1年目。これくらいの課題があるのが当然です。

 フロントは別としてサポータはしっかりと前を向いて進みましょう!

【CL_GS_2nd】vsザルツブルク~南野久しぶり。

セレッソを旅立ってから初めて南野をフルに観ました。

(管理人が日本代表を見ないのは常連さんには周知の事実なのでスルー下さい)

まさかレッズの前に立ちはだかるとは思いませんでした。

でも、レッズの前では100%敵です(笑)

 

さてレッズの方は初戦のナポリ戦を落としたので、

ここは絶対に落とせないゲーム。

ここ最近の不動メンバーで挑みます。

そうなると強さを発揮してあれあれよと3得点。

特に2点目のTAAアシストのロボのゴールは凄かったですね!

ロボのカットインから右サイドのTAAにサイドチェンジ。

パスの後そのまま走りこんだロボへTAAからグラウンダーのクロス。

サイドバックだけでやり切りました。そんなゴールある?

というくらい素晴らしいゴールでした。

しかし、3点取ると中2日で戦う上位対決である

フォックスズ戦が脳裏によぎったのか、

戦闘モードをOFFしてしまいます。

すると急激に球際の激しさが落ちてしまい、ことごとくボールを

奪われてピンチを迎える展開へ。

そこに4-4-2から南野をトップ下に移しての4-2-3-1の

フォメ変更が功を奏してまさかの3点差を追いつかれてしまいます。

ザルツブルクは最低でも勝ち点1、あわよくば勝ち点3のゲーム。

ただ、場所が悪かった。

ここはAnfield。

とんでもない魔力があるスタジアム。

最後は力でサラーが勝ち越し点を奪い、その後、南野に好き放題

やられていたファビーニョの横にミリーをいれて2ボランチにして

試合を落ち着かせて、勝ち切ることが出来ました。

この辺がAnfieldの魔力です。

 

南野は良くも悪くもセレッソ時代の長所でもあり、

短所でもある強引な仕掛けがそのままでした。

もちろん、長所のレベルは格段に上がっていますし、

ゴールもアシストも素晴らしいものでした。

最初は4-4-2の右に入っていたのですが、

何度も強引に行ってマネ、ロボ、ジニのトリオにボールを

奪われてしまって、実際に失点の基点になってしまいました。

レッズの1点目、2点目共に南野が剥がされたとこが基点です。

それがフォメ変更でトップ下に入り、守備が軽減されて

更に、ファビーニョの両サイドという

レッズの弱点であるポジションに入ると急に躍動し始めます。

思い切りの良い仕掛けがチームを前に進めることが出来ました。

まあ日本の記事は後半の良かった話しかしませんが、

前半の剥がされまくった悪いとこも含めて南野の特徴であり、

セレッソ時代から特徴そのままに成長している感じがしました。

そろそろ次のステップに行く頃ですよね。

その時に長所を伸ばすか短所を補うのか?

どちらで成長するのか楽しみですね。

といっても、レッズの前に現れる限りは100%敵ですけどね(笑)

 

【第27節】大阪ダービー(Home)~普段通りでやっと実力通りの結果に。

セレッソ大阪 vs ガンバ大阪

9月28日 14:00 K.O. at ヤンマースタジアム長居

 

①スタメン

サバトがベンチにも入っていないところを見ると、

ケガか何かでしょうか?

代わりにソウザが久しぶりにスタメン。

藤田はソウザを優先して右へずれます。

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②結果

 セレッソ大阪 3 - 1 ガンバ大阪

  8分 ブルーノ・メンデス(C大阪

  11分 ヨニッチ(C大阪

  56分 水沼(C大阪

  92分 オウンゴール(G大阪)

 

③試合展開

さてさて、大阪ダービー

ダービーと言ってもガンバさんと言えば正直、一つ上の存在なので、

ダービーの戦績も当たり前と言えば当たり前の話。

ただし1部マナーがないサポータがいるのがガンバさんの嫌いなとこ。

そこだけは見習わなくても良いです。

ユンさんの就任以降、順位、チーム状況を考えれば有利な状況で迎えるも

ガンバさんのプライドの前にいつも跳ね返されてきました。

 

しかし、今のメンバーに”大阪”にこだわる選手も減り、

チームの中心は奥埜、藤田、宏太の移籍組。

ある意味、1/34として肩の力を抜いて戦えることを期待。

 

さて、試合開始はダービーになると闘志をむき出しに

攻めて来るガンバさんがボールを握ります。

でも、ボールをポゼッションがどちらに転んでも

その展開に合わせて戦えるのが今のセレッソの強み。

全く動じません。。。。

と思っていたら、ボランチの一角にソウザが!

サイドは空けて中央を固めるセレッソの守備陣。

ん?サイドが交わされた時のボランチのカバーがない!

相変わらず、普段、どれだけ正確なポジショニングを

求められているのかわかりますね。

やや左サイドを崩されかけてヒヤッとします。

ヤバイなーっと思っていたら、ガンバさんは何故か

自分達のストロングポイントである逆サイドを攻略に掛かります。

この辺が今のガンバさんの一つの課題ですね。

セレッソの左でソウザのカバーの遅れ突き続ければ

チャンスあったのに。

 

で、相手にボールポゼッションされる時は、

しっかりとカウンターを発動できるのが今のセレッソ

 いや、こっちの方が得意かな?

横浜さんや川崎さんとの相性の良さを見ていると。

 

7分 ヨニッチの縦のボールを奥埜が右に開いて受けます。

  この奥埜、さりげないけどめちゃめちゃ上手いポジショニングですよね。

  宏太の前でボールを受けるのですが、最初、え?誰?なぜここに?

  ヨニッチ、ミス?くらいの感覚でした。

  そのボールを宏太が運んで、左の柿谷へパス。

  ボールの動く逆サイドでは必ず人が動くのがロティーナスタイル。

  カウンターで丸がここまで上がっていることもさりげなく凄いことです。

  柿谷のパスはズレたもののこの”ズレ”意外なフェイクになって、

  丸のクロスにメンデスのヘッド、

 

ゴーーーーーール!!!!!

 

ただのカウンターではなく、さりげない要素がたっぷり詰め込まれた

めちゃくちゃレベルの高いカウンターです。

奥埜と丸のオフザボールの驚くべき動き2つが生み出すカウンターの妙。

特に丸の連動は特筆に値します。

普通、宏太がドリブルで中央へ運んだので、

宏太、柿谷、メンデスでシュートまで行くのが普通のカウンター。

そこにSBが絡んだことでガンバ守備陣は完全にズタズタにされました。

 

さて、先取点からが今のセレッソの大きな課題だと思っていたら、

思わぬ楽な展開になりました。

 

9分 メンデスが左サイドで上手くFKをゲット。

  FKになると今日の攻撃においてはメリットのソウザがいます。

  ソウザの蹴るFKにヨニッチのヘッドで

 

ゴーーーーーール!!!!!

 

  このシーンは前任のユンさんが最も得意とした得点パターンです。

  ここでユンさんの思いも取り返してもらえた2点目。

  鬼門となっていた2点目をゲットします。

 

まあ、今のセレッソなら2-0になればほぼ安泰です。

先取点の後の課題はいとも簡単に乗り越えました。

いや、ソウザが入っているからまだまだ安心は禁物やん。

でも、2-0になってガンバの方がダメージがデカかったですね。

中途半端なミドルシュートの連発で。

セレッソも相手がミドルでボールを手放してくれることで、

被シュート数の割には余裕がありました。

 

 さて、2-0で折り返しての後半、セレッソは落ち着いて

攻撃を始めます。

 

45分 右サイドを基点に奥埜が潰れたとこを宏太のシュートも

   GK正面で力なく。

 

55分 ブルーノメンデスのサイドチェンジを丸が受けて

   そのまま斜めに走るメンデスへパス。

   メンデスが驚異の粘りで柿谷へ。

   柿谷が前に運んでのクロスに止めは宏太が走りこんで

   アクロバティックに押し込んで

 

ゴーーーーーール!!!!!

 

 これでほぼ勝負あり。

この後、ガンバさんはパトリック、アデミウソンと個の勝負に

持ち込ますが、アディショナルタイムアデミウソンのシュートが

オウンゴールとなって1点を返すのが精一杯。

 

やっと内容、順位、実力が伴ってのダービー勝利です。

ある意味、セレッソが大きく変わっている証でもあります。

 

 ④雑感

今回もだいぶ試合展開内に雑感を盛り込んだので、

それほど書くことはありません。

 不安要素であったソウザも得点が入ってからは余裕が生まれ、

後半からは逆にソウザの長所である個で得点を狙う

シーンも増えて、むしろ生き生きとして来ました。

ソウザの個の能力は強力な武器になりえるので、

今後も上手く戦力として上手く助けてもらいたいですね。

 

又、柿谷もようやく状態が上向いて来た感じはしますね。

ティーナの示すポジションを忠実にはこなしているので、

技術力をどうやって生かすのか?もっともっと頭を使って欲しい。

今までのチームが柿谷に合わせないと活躍出来ないのではなく、

柿谷がチームに合わせることが今後の成長しなければならないことです。

個の技術ではなくチームの戦術として強い今のセレッソ

どうやってチームに自分の技術を落とすのか?

それが本当に出来れば、もう一度輝くことが出来ると思います。

 

それと宏太は簡単なシュートより難しいシュートの方が入りますね(笑)

特徴も含めてディルク・カイトみたいになってきました。

運動量でのチームへの貢献。そして、どフリーのシュートは外すが

時にその体勢で決める???みたいなシュートを決める辺りが、

なんかイメージが被ります。奥埜、藤田と共に今のセレッソ

象徴する選手に間違いありません。

 

そして、今日は相手の守備陣を見ていると、

セレッソの守備陣の距離を保つ術がどれだけ優れているのかわかりました。

セレッソの4バックはサイドチェンジされようが、

ドリブルで切り込まれようが、一定の距離を全く変えません。

だから間に人が入られても、よほどでない限り、

相手にボールを触らせることがありません。

それに比べて、ガンバさんは先取点のシーンに代表されるように、

DFラインの距離感が近くなったり広くなったりと安定しません。

解説の岩政さんもおしゃっていましたが、

この組織的な守備の差が非常に大きく、そのまま結果に直結した感じです、

セレッソはサイドからクロスやミドルはOK。

その代わりに中央に堅牢なブロックを築き、

中央では絶対に自由にやらせません。

この辺りの差が歴然としていたので、ロティーナの目指す

ポジショナルフットボールがかなり整備されてきた証拠です。

あれよあれよと順位もACL圏内に近づいてきました。

私はACLは罰ゲームにしか見えないのでとっても微妙です。

勝手な”日本代表”論を振りかざす連中に

ごちゃごちゃ言われるのもめちゃくちゃ嫌ですし。

Jリーグみたいに戦力差が少なく、2チーム作れる選手層もない

リーグで別のカップ戦を戦う意義がどこにあるのだろう?

勝手な”日本代表”論を振りかざす皆様の言う通り、

セレッソ大阪はACL辞退したいものです。

だって、リーグ優勝を狙える立ち位置で、

そんな余計な大会に出て、逆に残留争いをする日々を

過ごしたくない今日この頃です。

浦和さんが幸せに見えるのか?

私はまだ見ぬリーグの頂の方が優先すべきことに思えます。

 

【C大阪】天皇杯敗退でよりわかる二人の重要性。

天皇杯4回戦は鳥栖との打ち合いの末、敗退が決まりました。

週末にリーグ戦がないことからレギュラーも多く出場したこの試合。

いつもの堅守はなく4失点での敗戦となりました。

しかし、メンバーにレギュラー2名の名前がありません。

それは奥埜と藤田。(陸もいませんでしたが。)

この2人が今の強いセレッソを象徴する2名であることを

改めて象徴する結果となりました。

 

奥埜と藤田は対戦するといつもいやらしい選手であり、

セレッソが対峙すると最も苦手とするタイプ。

そして旧セレッソになかなか根付かないタイプ。

派手な攻撃フットボール、技術の高いユース。

そういったセレッソカラーと正反対の特徴を持つ選手です。

だけど”勝負”となるとこういったいやらしい選手。

気が利く選手。黒子に徹することが出来る選手。

戦術理解度が高い選手。ハードワーク出来る選手。

これらの長所を持つ選手が絶対に必要であり、

セレッソに最も足りなかったものでもあります。

 

セレッソサポータをやる上で、百も承知の事実だし、

勢いがある時はめちゃくちゃ面白いが、一度歯車が狂うと

簡単に降格を繰り返すのがセレッソのある意味、お家芸でした。

まあ、それがセレッソのフィロソフィーだと割り切っていましたが、

潮目が変わったのは明らかに、ユンさんの監督就任です。

後、監督としては全く才能がない大熊の強化部長就任も。

この2つのきっかけがセレッソを魅せるフットボールから

勝つためのフットボールへと変えていきます。

ユンさんのフットボールは勝つために、勝ち点を一つでも多く

拾うためにやるべきことを徹底させていました。

ただ、メンバーの中心が今までのセレッソのフィロソフィーを

教え込まれたセレッソユース中心のメンバー。

まだまだギャップを感じざるをえませんでした。

まあ、その典型が柿谷であることは言うまでもありません。

 

ユンさんの退任に伴い、蛍、健勇が去りました。

代わりに来たのが藤田、奥埜、都倉達です。

都倉はケガで離脱してしまいましたが、

3人ともハードワーク出来る選手達です。

そして派手さはありませんが地味に仕事を徹底できる面々。

セレッソの潮目が更に変わり始めます。

先述のセレッソユースとのギャップというものがなくなります。

そこにポジショナルフットボールと徹底した規律を

持ってチーム作りをするロティーナが監督になります。

藤田、奥埜は戦術に当てはめると徹底的にやり切ります。

個の派手さはないが徹底的に戦術をやり切ります。

正反対の柿谷、ソウザが試合に出れないのは必然です。

もちろん彼らが優れている、劣っているという話ではなく、

それがチームの戦術であり、戦術論に合うか合わないかです。

セレッソでは合っている柿谷、ソウザが

180°方向転換したセレッソに合わないことは必然なのです。

 

で、少し話を戻すと、

ティーナの細かいくらいの戦術を徹底する藤田、奥埜が

いなくなると、補完できなくなってしまうくらい、

今のセレッソはこの2人が中心選手なのです。

特に奥埜は都倉の離脱でFWやってますからね。

でいて、FWでの戦術への貢献度が半端ない。

最近、競り合いも体で負ける分、頭を使ってマイボールにする

技も成長してるんですよ!頭が下がる思いです。

 

私のように旧セレッソサポータにはまだまだ違和感がある

今日この頃なのですが、藤田や奥埜が相手や展開で変える

ポジショニングはいまだに勉強になりますし、

観ていても思わず「ふーん」と唸ってみています。

何か新しいチームの応援を始めた新鮮な気分です。

でも、フットボールの流行はどんどん変わるものなので、

私たちも変わって行かないといけないのかもしれませんね。

 

そう考えると次節の大阪ダービー

2人はそれほど意識がなさそうなので、

いつもガンバさんの対抗意識に完敗しているセレッソですが、

いわゆる”右から左に受け流して”くれることで、

簡単に中間試験を合格するかもしれませんね。

どうもダービーではセレッソにも在籍したことがあるせいか、

倉田の張り切りに苦労しているので、

ここをどうやっていなすかが試合のポイントになると思います。

上手くプレッシャーを交わして試合を握れることを期待して!

 

【第26節】vs浦和レッズ~個vs組織で個をねじ伏せる。

セレッソ大阪 vs 浦和レッズ 

9月13日 19:00 K.O. 埼玉スタジアム2002

 

①スタメン

瀬古がU22代表帰りと言うこともあり、木本がCBへ。

キヨの代わりは継続的に柿谷で他はほぼ固定メンバー。

 

②試合結果

 セレッソ大阪 2 - 1 浦和レッズ

  47分 松田 (C大阪

  60分 興梠 (浦和)

  84分 田中亜土夢 (C大阪

 

③試合展開と雑感まとめて

ポゼッションとリトリートのどちらでも戦えるセレッソ

今日はどちらの展開なのかがまず気になるところ。

 

で、結果はポゼッションパターンでスタートを切ります。

完全にボールを支配するもアタッキングサードでは

浦和の個が勝り決定機には結びつきません。

特に宏太は槙野に完敗でしたね(苦笑)

相手も興梠がいるので奪ってからのカウンターは脅威。

いくつか危ないシーンは作られましたが事なきを得ます。

 

決定機がないからボールを持たされていただけ?

それは単純すぎます。

持たされるとポゼッションの違いは、

意味のあるパスが出来ているかどうかだと思います。

要は持たされている時は無意味な横パスとバックパスが必ず多い。

しかし、今日のセレッソは意味のない横パス、バックパスは

ほとんどありませんでした。常に自分達が前に進むための

横パスやバックパスでしっかりと形を作っていました。

ただ、浦和の個が強すぎて最後を突破するには

少し技術と能力が足りなかっただけと見ています。

特に面白かったのは浦和の中盤が強すぎて、中央にセレッソのメンバーが

CBくらいしか見当たらないシーン。

ボランチも両サイドに開いているシーンはよほど浦和の

中盤の個の強さを嫌っていたのかなと思いました。

ましてや先述の通り、宏太は槙野に完敗。

奥埜も鈴木大輔に完敗。

と個ではことごとく完敗。

柿谷は”一人”で奮闘するも周りと全く連携がなく、

”一人空回り”状態でキヨの穴を埋めることは出来ずで、

まあ、仕方ないかなという感じですが、

90分続けられると相手もスキが生まれるので続けるしかありません。

変える必要は全くないです。

 

いかに粘り勝つかがポイントと思っていたら、

後半、いきなりゲームが動きます。

 

46分 丸がやっと”個”で一人剥がして抜けてそのまま前進してクロス

   コロコロとバイタルを転がるボールを宏太がスルーして

   サイドを全速力で駆け上がった陸が狙いすましてシュートで

 

ゴーーーーール!!!!!

 

そう、個で勝てば楽に崩せる状態になっていたのです。

散々、個で負けていたので苦しみましたが、

一つ交わせばビックチャンスになる。それが前半のポゼッション。

もちろん、決定機を外すという最大の課題が残っていますが、

ここは陸のファインゴールで決めきりましたね。

 

 ただ最近、得点後がよろしくない。

直近の川崎戦も横浜戦もそうでした。

攻守のバランスが崩れますよね。

相手がリスクを負って攻めて来るので、

前に広大なスペースが見えると今まで苦しんでいた

攻撃陣はカウンターで追加点を狙いたい。

逆に一息ついてブロックを作って守りたい守備陣。

おかげで、せっかくリードしているのにオープンな展開。

これは3試合続いているので、早く修正して欲しいです。

ほんで案の定、オープンな展開から興梠に同点ゴールを許します。

リードした時のバランスの取り方。修正お願いします。

 

追い付かれると平静を取り戻すセレッソ

またキックオフからやり続けたことを繰り返すだけです。

途中、孝司と亜土夢を入れて活性化は図るもやることは同じ。

そして、やり続けると綻びさえ生じればゴールは生まれます。

今度は阿部が退場となったことでマークに綻びが生じます。

 

83分 陸と宏太が右サイドを崩して、最後はバイタル付近で

   上手く浮いていた亜土夢にパス。

   亜土夢の狙いすました美しい弾道のシュートは

   キレイにゴールへ吸い込まれて

 

ゴーーーーール!!!!!

 

見事に勝ち越しに成功します。

2試合続けて交代選手が決勝点というチームの流れも良いですね。

その後は鉄壁の4-4ラインに片山も投入して安定の守備固め。

見事に4連勝です!

改めて強いです。もし一つ圧倒的な個を手に入れることが出来れば。。。。

 

勝ち越し弾につながるまでのポゼッションも面白いですよね。

ボールホルダー以外が常時アップダウンを繰り返しているんです。

亜土夢もアップダウンで3往復くらいしています。

宏太は中央と右サイドを行ったり来たり。

藤田とデサバトがパス交換をする。

すると必ず受け手と逆側では誰かがアップダウンや左右に動く。

そうやって少しづつ綻びを探す。

数的優位が生まれると一気に仕掛ける。

前半はそこを浦和の個で封じられていましたが、

そこにわずかにでも綻びが生まれれば得点につながる。

あのゴールシーンまでのオフザボールの動きは

余りに激しすぎてTVで観てても捕まえきれないのに、

ピッチのDFはそりゃ大変ですね。

シュートや決定機が少なくても今のセレッソのボールポゼッション。

かなりレベルが向上して来ています。

是非とも亜土夢のゴール3分前からオフザボールの人物を

追いかけてみて下さい。素晴らしすぎます!

これを決定機が少ないだけでボールを持たされると言わないで

この素晴らしきボールポゼッションを堪能して下さいまし。

 

鉄壁の4-4ライン。

派手さはないが地味にボールを回してゴールに迫る攻撃。

特にすべてに意味のあるパスとオフザボールの動き。

どちらもかなりレベルが向上して来ました。

後は得点後の無駄なオープンゲーム。

ここを上手くコントロールさえ出来れば、

まだまだ勝ち点を伸ばしていきそうな感じがします。

そうそう、鳥栖戦では負けにつながっていますもんね。

(誤審があって気が散ってしまったこともありましたが)

でも、得点した後にオープンなゲームをする意味はありません。

しっかりとブロックを作って跳ね返し続け、

相手が疲れたときに一刺しでOKです。

この辺がもう少し大人になればかなり強くなれます。

 

 と、絶好調で挑むも必ず跳ね返される大阪ダービーが次節に待ってます。

この壁を乗り越えることが出来れば、もう一つ上へ行けるのですが。。。

ダービーはことごとく跳ね返され続けているので、

もう一つ上に行けるのか中間試験と思って挑みましょう!