Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【C大阪】天皇杯敗退でよりわかる二人の重要性。

天皇杯4回戦は鳥栖との打ち合いの末、敗退が決まりました。

週末にリーグ戦がないことからレギュラーも多く出場したこの試合。

いつもの堅守はなく4失点での敗戦となりました。

しかし、メンバーにレギュラー2名の名前がありません。

それは奥埜と藤田。(陸もいませんでしたが。)

この2人が今の強いセレッソを象徴する2名であることを

改めて象徴する結果となりました。

 

奥埜と藤田は対戦するといつもいやらしい選手であり、

セレッソが対峙すると最も苦手とするタイプ。

そして旧セレッソになかなか根付かないタイプ。

派手な攻撃フットボール、技術の高いユース。

そういったセレッソカラーと正反対の特徴を持つ選手です。

だけど”勝負”となるとこういったいやらしい選手。

気が利く選手。黒子に徹することが出来る選手。

戦術理解度が高い選手。ハードワーク出来る選手。

これらの長所を持つ選手が絶対に必要であり、

セレッソに最も足りなかったものでもあります。

 

セレッソサポータをやる上で、百も承知の事実だし、

勢いがある時はめちゃくちゃ面白いが、一度歯車が狂うと

簡単に降格を繰り返すのがセレッソのある意味、お家芸でした。

まあ、それがセレッソのフィロソフィーだと割り切っていましたが、

潮目が変わったのは明らかに、ユンさんの監督就任です。

後、監督としては全く才能がない大熊の強化部長就任も。

この2つのきっかけがセレッソを魅せるフットボールから

勝つためのフットボールへと変えていきます。

ユンさんのフットボールは勝つために、勝ち点を一つでも多く

拾うためにやるべきことを徹底させていました。

ただ、メンバーの中心が今までのセレッソのフィロソフィーを

教え込まれたセレッソユース中心のメンバー。

まだまだギャップを感じざるをえませんでした。

まあ、その典型が柿谷であることは言うまでもありません。

 

ユンさんの退任に伴い、蛍、健勇が去りました。

代わりに来たのが藤田、奥埜、都倉達です。

都倉はケガで離脱してしまいましたが、

3人ともハードワーク出来る選手達です。

そして派手さはありませんが地味に仕事を徹底できる面々。

セレッソの潮目が更に変わり始めます。

先述のセレッソユースとのギャップというものがなくなります。

そこにポジショナルフットボールと徹底した規律を

持ってチーム作りをするロティーナが監督になります。

藤田、奥埜は戦術に当てはめると徹底的にやり切ります。

個の派手さはないが徹底的に戦術をやり切ります。

正反対の柿谷、ソウザが試合に出れないのは必然です。

もちろん彼らが優れている、劣っているという話ではなく、

それがチームの戦術であり、戦術論に合うか合わないかです。

セレッソでは合っている柿谷、ソウザが

180°方向転換したセレッソに合わないことは必然なのです。

 

で、少し話を戻すと、

ティーナの細かいくらいの戦術を徹底する藤田、奥埜が

いなくなると、補完できなくなってしまうくらい、

今のセレッソはこの2人が中心選手なのです。

特に奥埜は都倉の離脱でFWやってますからね。

でいて、FWでの戦術への貢献度が半端ない。

最近、競り合いも体で負ける分、頭を使ってマイボールにする

技も成長してるんですよ!頭が下がる思いです。

 

私のように旧セレッソサポータにはまだまだ違和感がある

今日この頃なのですが、藤田や奥埜が相手や展開で変える

ポジショニングはいまだに勉強になりますし、

観ていても思わず「ふーん」と唸ってみています。

何か新しいチームの応援を始めた新鮮な気分です。

でも、フットボールの流行はどんどん変わるものなので、

私たちも変わって行かないといけないのかもしれませんね。

 

そう考えると次節の大阪ダービー

2人はそれほど意識がなさそうなので、

いつもガンバさんの対抗意識に完敗しているセレッソですが、

いわゆる”右から左に受け流して”くれることで、

簡単に中間試験を合格するかもしれませんね。

どうもダービーではセレッソにも在籍したことがあるせいか、

倉田の張り切りに苦労しているので、

ここをどうやっていなすかが試合のポイントになると思います。

上手くプレッシャーを交わして試合を握れることを期待して!