Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第14節】大阪ダービー~前節後半から完成しつつある組織力。

セレッソ大阪 vs ガンバ大阪

5月21日(土)14:00 K.O.  ヨドコウ桜スタジアム

 

①スタメン

何を言っても原川が戻って来ました。

前節に徳真が苦労していたので助かります。

そしてTOPにはアダム・タガート。

私も感じた前節後半のスムーズさ。

小菊さんも同じ感覚を持っていてくれていました。

CBは西尾outで鳥海In。やや不安はありますが、

ヨニッチが相棒にいれば何とか。

 

       タガート

     キヨ

パトリッキ        毎熊

     奥埜  原川

  山中         陸

     鳥海 ヨニッチ     

      ジンヒョン

 

②結果

 セレッソ大阪 3 ー 1 ガンバ大阪

   33分 山見 (ガンバ大阪

   58分 アダム・タガート(セレッソ大阪

   66分 奥埜(セレッソ大阪

   94分 奥埜(セレッソ大阪

 

③雑感

今日は敢えて雑感にしておきます。

表題に書いた「組織力」。これをやりたかったので。

小菊さん就任後はどちらか言うと個の力で乗り切ってきたセレッソ

個の力頼みなので、上手く嚙み合うと突然勝つが、噛み合わないと

あっさりと負けるを繰り返していました。

しかし、名古屋の後半戦に見たスムーズさ。

これが継続された点、そこに原川が戻って、更に良くなった点。

ようやく小菊さんが見つけた「最適解」が見えた試合でした。

ティーナの時も5月くらいだった記憶があります。

特徴はセンターラインの構成が明確になったことです。

自由なキヨを生かせるように周りが連動し始めました。

極端に書くと下記の縦のライン。

         タガート

     キヨ

         奥埜

     原川

この4人が縦に並ぶイメージです。

まずキヨが必ずSHへ近づいた位置がスタートです。

キヨがSHへズレる。

タガートが空いたスペースに下りて原川からの楔を受ける。

タガートが下りた逆のスペースを奥埜が使う。

その間にタガートのリターンを受けた原川がサイドに展開。

左サイドならキヨ、パトリッキ、山中で崩しにかかる。

右サイドなら毎熊、陸、奥埜で崩しに掛かる。

そうやって中央からサイドの流れがとてもスムーズでした。

そうなると敵は当然、原川を含めた最終ラインにプレスを

掛けますが、そうなるとジンヒョンから高精度の

ロングボールをフリーのサイドに付けられるので、

相手はどこをマークしたら良いのか混乱に陥れました。

 

ポイントはキヨの自由な動きへの周りの連動もありますが、

もう一つ、TOPの下りて楔を受ける動きです。

ムツキと山田はこれが出来ないんですよねー。

裏に抜けてゴールへ向かうことしかできないイメージです。

プラス毎熊までもが裏抜けばかりで、

よほど、ピッタリ合わないと得点につながりません。

これも勝ち負けがハッキリとしている原因の1つです。

たまにピッタリ合って得点出来てしまうんですよね。

それが、さりげなく下りてワンタッチするだけ。

この1つの動きでキヨと奥埜が優位な位置取りが出来ます。

というか、キヨと奥埜はその動きはJ1でも屈指の選手です。

これを生かさない手はありません。

 

もちろん、名古屋戦ではレオシルバと稲垣とJ屈指のボランチ

止められましたし、ガンバ戦では相手が満身創痍状態だったので、

上手く行った側面はあります。

ただ、名古屋戦の後半もタガートの試合勘の無さでフィニッシュが

上手いこと行きませんでしたが、あの時間帯のボールの流れは

非常に良かったので、継続できたことは非常にプラスです。

そのキーマンとなったタガートがまた負傷でピッチを後にしたのが

気になるところですが。。。。

そして、この形はキヨが中心にいるので、キヨがフル稼働できる前提です。

キヨがいなくなると機能しなくなる戦術でもあるので、

タガートとキヨといったスぺ体質な2人に運命を託すことになる点が、

大いに心配なる点ではありますが。

 

そして他にも解決すべき2つの問題。

前節も今節もそうですが、良い流れの時にカウンター1発で失点する点。

せっかく先制しても追加点を取るのか守るのか曖昧で追いつかれる点。

ベースは出来たので、後はこういった細部を詰めていけば、

もう少し勝ち点を稼げるのではないでしょうか。

どちらもずーっと引きずっている問題です。

 

さて、次はどちらか言うと苦手なタイプの湘南さんです。

ここでもボールがスムーズに流れるならば、この組織力

本物だと確信が持てます。ようやく見えて来た「形」に

期待します。タガートは大丈夫なのだろうか?