Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【Liverpool&セレッソ】エドワーズとカジノ。

私の応援するクラブは2つ。

Liverpoolとセレッソ

この2つのクラブのチーム編成のTOPが

余りにも対照的なので比べてみたいと思います。

 

まずレッズではエドワーズがSDという職に就いています。

セレッソはカジノが統括部長という職に就いています。

名前は違えど役割はほぼ同じです。

 

まずエドワーズですが、今の最強レッズを作り上げた一人と

言っても過言ではないSDです。

クロップ、ラインダース、エドワーズ。

どうしても役柄的にクロップばかりが目立ちますが、

この3本の矢が今のレッズを作り上げました。

 

直近でのエドワーズの功績は間違いなくCB獲得です。

この経緯がエドワーズの力量全開です。

まず、急遽獲得に至った経緯はマティプのケガに始まります。

 

1/28 スパーズ戦でマティプがケガ

2/1 CB2名獲得

2/2 マティプ今季絶望を発表

 

交渉で足元を見られないようにマティプ

今季絶望を交渉中は隠し続けたのです。

後で触れますが、どこぞのクラブとはエライ違いです。

 

そしてこの交渉も巧みです。

マスコミを賑わせていた獲得候補はカバクではありません。

アーロン・ロングです。

獲得間近との報道が飛び交い、期待に胸を膨らませていたくらいです。

しかし、蓋を開けてみると今夏も狙っていたカバク。

しかも、安いレンタル代と買取オプション付き。

今、シャルケは財政危機に見舞われおり、少しでもお金が

欲しい状況にあります。そんな中、他の選手と交渉している

情報が流れると、焦りが生じてきます。

これによって交渉を有利に進めることが出来たと思います。

 

それとセットで発表されたタキの移籍。

こちらも余り聞かないオプションを付けました。

試合に出場させるための移籍ということで、

何と出場試合数が減るとレンタル代が高くなるというオプション。

タキにとっても何ともありがたい契約なのですが、

レッズとしても早くプレミアに慣れて戦力としたい。

そのためには試合に出させることが重要と考えてのオプションです。

オリギは今夏放出予定が規定路線だと思うので、

その代役として経験を積ませたいとの意向なのでしょう。

 

このエドワーズ。オプションを付けさせたら超一流。

一番有名なオプションはコウチーニョ放出時に付けたオプション。

バルサは2020年までLiverpoolの選手を獲得できない」

これまでマスチェラーノスアレスバルサへ主力を

引き抜かれ続けたレッズ。

KOPにとってバルサは憎くて憎くて仕方がない存在です。

そんなバルサにつけたオプションはKOPにとっても嬉しい契約で、

何より、今後、バルサにレッズとの交渉は「手強い」と

これでもかと言うくらい印象を残したと思います。

いつも噂を立てて、選手本人に移籍志願させるという

汚い交渉手段を使ってきたバルサに対して、

簡単にはレッズには手を出せないと印象付けた

素晴らしいオプションです。

そしてこの効果は明らか。

昨夏、バルサクーマン就任によりジニを狙っていましたが、

エドワーズが怖くて手を出せません。コロナ禍で厳しい

懐事情もあったと思いますが、その気になったら

選手本人に移籍志願をさせる方法を取るのがバルサの通常。

しかし、エドワーズを怒らせて得することはないので、

契約満了まで大人しく待つことになりました。

 

噂を立ててという場面ではエドワーズは巧みです。

先ほどのCB獲得の時にも少し出ましたが、

情報漏洩と機密厳守を上手く交渉に使っています。

例えば、ファビーニョ、ジョッタは移籍報道に

全く噂がないところから突然獲得発表があった選手です。

これだけ噂が飛び交う移籍市場で、良く発表まで

秘密に出来たものだと驚きしかありませんでした。

 

かと思えば、チアゴのように情報漏れまくりの時があります。

これは契約残り1年のチアゴに対して、獲るの獲らないのという

情報が漏れることで、バイエルンにプレッシャーを掛けてるんですね。

だって、1年過ぎると移籍金がゼロになってしまう訳ですから。

そうなるとレッズはタダでチアゴを獲得できます。

そうなんです、情報が洩れているのではなく、

あえて情報を流して陽動作戦を取っているのです。

契約年数が残りわずかな選手、財政が厳しいクラブに対しては

あえて情報を流して陽動作戦。

確実に取りたいがまだまだこれからの選手には

一切情報を漏らさずピンポイントで交渉してまとめる。

この情報操作による交渉術は恐ろしい能力です。

逆に絶対に友達にはなりたくないです(笑)

 

レッズはオイルマネーで潤うチェルシーマンチェスターCの

ように潤沢なお金がある訳ではありません。

その代わりにフェンウェイ・スポーツというスポーツ経営のプロ達が

限りある資源を上手く使う術を持っています。

その代表がエドワーズです。

クラブとしての経営手腕と現場ではクロップとラインダースが

腕を振るう。強いクラブには理想的な環境です。

レッズの暗黒時代はフロントがヒックス&ジレットという

クラブをお金儲けの道具・投資の一部としか考えていない

人物がいたので、全く強くなりませんでした。

ジェラードと言うスーパーな選手がいたにも関わらず。

やはり、フロントと現場が一体になるクラブは強いです。

ちなみにエドワーズ達は「現場目線」なんて言葉は使いません。

「私達は私達の仕事をするだけ。現場は現場。」だそうです。

セレッソの皆さんよく覚えておいてください。これがプロです。

 

さてエドワーズ絶賛の記事が長くなってしまいましたが、

この逆がカジノ率いるセレッソであることは言うまでもありません。

多分、ここまで読まれた方はセレッソのやり方の正反対だと

きっとお気づきだと思います。なので、簡単に触れておきます。

 

まず秋口の恒例行事にもなりつつある監督解任のニュース。

上位争いしているチームで秋口に解任ニュースが漏洩するって、

どんな情報管理やねん?

ほんで、そんな時期に情報漏洩している状況なので、

なかなか次期監督の交渉も上手いこといかずに、

結局、隠居していたクルピを引っ張り出す始末。

当然、監督が決まらない=方向性が決まらないので、

選手獲得の交渉は後手後手で、戦力を増強するどころか

むしろ次々に主力を流出して、焦って下位カテゴリーから

獲得してきて数だけ帳尻合わせ。

落ち着いたと思ったら、中国からヨニッチを

強奪されるという甘々の脇。

 

改めて思いました。

経営は経営が出来る人間がやらねばなりません。

現場は現場に任せるべきです。

この責任分担こそクラブのあるべき姿。

レッズの成功を見ていれば明らかです。

そう考えるとレッズの真逆を進んでいるセレッソの将来は

まあ大体予想付きますね。