Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【最終節】vs鹿島アントラーズ~ロティーナ・ラストゲーム。

セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ

12月19日(土) 14:00K.O. at カシマサッカースタジアム

 

①スタメン

木本の復帰で3バック採用です。

坂元と片山を両ワイドに配して、前は豊川中央で

キヨと高木が左右を固める3-4-3の配置。

サイドに専門のサイドバックを置かない戦術です。

これ、ロティーナの標榜するポジショナル・フットボール

究極形なんだと思います。

サイドハーフやウイングタイプの選手をここに配すると

普通なら守備に不安が生じます。

しかし、ボランチとCBとのポジションが確立しているから

個で守備が劣っても組織でカバーできる。

まだまだ奥深く先が楽しみです。

 

②結果

 セレッソ大阪 1 - 1 鹿島アントラーズ

    83分 松田(セレッソ大阪

    90分 エヴェラウド(鹿島アントラーズ

 

③簡単に試合経過

さすが最終節、面白いゲームを堪能できました。

ピッチ外の雑音を忘れて楽しめるゲームにまずは感謝です。

前半は攻守の切り替えの早いゲームになりました。

セレッソはスタメンの通り、サイドでボールを奪うつもりは

ほとんどなく、クロスはOKな守備。

強固な3バックで跳ね返す気満々です。

15分に唯一、エヴェラウドのシュートでヒヤッとしますが、

後は教科書通りに跳ね返し続けます。

カウンターに行くシーンでは相変わらずキヨの

テクニックが冴えるも赤鹿さんもさすがの守備、

お互いに守備の強度は強く、一瞬も気が抜けない展開が続きます。

 

後半に入り、高木に代えて陸の投入。

よりバランスを考えた形に変えていきます。

このベンチのメッセージは明確で、攻めの赤鹿さん、

守のセレッソと言う構図になります。

ここからの守備は圧巻でした。

得点を取るしかない赤鹿さんの怒涛の攻撃に対して、

ほとんど中央に侵入させない徹底ぶり。

赤鹿さんはクロスを放りこむしかない展開。

水沼さんも絶賛するしかない完璧な守備。

この堅牢な守備。本当に凄かった。これを手放すなんて。。。

 

ある程度、守備で抑えて赤鹿さんが攻め手を失い始めると、

次第にカウンターが効き始めます。

50分 スペースが出来た坂元は勝負できます。

   内へカットインしながらの見事なスルーパス

   豊川のシュートは沖のセーブに。

 

60分 狙い通りの陸からの右クロスに柿谷ヘッド及ばず。

64分 右のスペースへ抜けたキヨへ藤田のパス。

   前に運んだキヨはアーリー気味に柿谷へドンぴしゃパス。

   柿谷はミートできずに枠外へ。

78分 柿谷がカウンターからボールを運び陸へパス

   陸からのワンツーで完璧に抜け出すも沖のセーブ。

   柿谷。。。3つのチャンスで一番決めるべきシュート。

 

82分 ジンヒョンのキックからキヨが上手くボールを奪って柿谷へ

   柿谷のシュートはDFに阻まれるもそのこぼれ球を拾った陸が

   ゴール左隅へ狙いすましたミドルシュート

 

ゴーーーーーーーール!!!!!!!

 

陸の今シーズン初ゴールで欲しかった先制点を奪います。

でも、ここまでの経過を見て何か感じませんか?

そう、すべての決定機に陸が絡んでいること。

後半開始と同時にピッチへ入った陸。

つまり、赤鹿さんの左サイドにチャンスを見出していたのですね。

ティーナの狙い通りの先制点です。

まあさすがにゴールは予想外でしたが(笑)

 

後は堅牢な守備で時間を費やすだけと思っていましたが、

ここからはさすがの赤鹿さん。

勝者のメンタリティを持つ、恐るべきクラブの意地を見ました。

同点に追いつき、なおも怒涛の攻め。

最後にはジンヒョンの2つのファインセーブとポストに救われて、

ギリギリのドローで4位が確定しました。

赤鹿さんの強さ、伝統を肌で感じた5分でした。

でもポストで救われた分、セレッソも成長したのかな?

いつも越えられない赤鹿さんの高い壁、

その”頂”が少しだけ見えたラストゲームでした。

 

④雑感

最後に面白いゲームを見せてもらいました。

ティーナが作るゲームに王者の意地を見せる赤鹿さん。

ピッチの雑音を忘れてゲームに没頭できた好ゲームです。

正直、ACLという罰ゲームがあるので負けた方が

来シーズンのためには良いのですが、

試合終了のホイッスルを聞くまで手に汗握りながら、

セレッソを応援していました。

ティーナありがとう。

こんな素晴らしく強いチームを作ってくれて。

で、次は清水さんへ行くらしいですね。

これで、清水さんとセレッソの立場が来シーズン入れ替わったら、

フロントは何と言い訳するのでしょうね。

クラブ史上最悪の汚点になる可能性もあります。

 

ほんで、セレッソはクルピに加えて香川復帰報道まで。

ペコパがブレイクしたから「時を戻そう」ってな感じ?

もう、お笑い集団まっしぐらです。

後、乾にも帰ってきてもらってクルピ時代の再現ですか?

うーん、何となくセレッソというクラブの目指す姿が見えてきました。

目指しているのは「優勝」や「強さ」ではなく「お金稼ぎ」です。

確かフォルラン呼べたくらいやから当時は儲かったんやろうなー。

今のロティーナはそういった派手なお金稼ぎから逸脱しているのでしょう。

それはユンさんも同じ、お金稼ぎには適していないのです。

バブル時代から脱却できないダメ企業みたいですね。

ほとんどの企業がバブルから方向転換を図っているのに、

時代が変わってもバブルと同じ経営をして破綻する企業いますよね。

正しく、その道を一直線です。

モリシよ。なぜ、社長に就任したの?

このクラブをヤンマーのお金儲けとしか考えていないお偉いさん達を

現場目線で正すためじゃないのか?

これじゃ、ただのサポの批判除けに社長になっただけやん。

 

名古屋も同じく攻撃的なチームを目指して、降格して痛い目に遭いました。

その後、堅実な路線に変更して今季は3位に一気に浮上しました。

お隣のガンバさんも同じ。一時期は西野さんの攻撃的フットボール

成功体験があったので、なかなか捨てきれなかった。

そこを長谷川~⇒宮本へと守備をベースにもう一度作り直すことで、

しっかりと復活できた。

東京さんも同じ。攻撃的なフットボール目指して城福招聘したが、

ボロボロになって長谷川で守備から築き上げて今の上位安定した。

よく川崎さんを攻撃的と言いますが、違いますよ。

本当に攻撃的だった風間時代は勝負弱かったんです。

そこを鬼木さんが守備をしっかりと構築したことで、

今の強さを手に入れているのです。

これだけの成功事例がたくさん転がっているのに、

わざわざ火中の栗を拾うセレッソ

いや、クラブが強くなることを望んでいなくて

お金を稼ぐことを望んでいるのだから仕方ありませんね。

 

セレッソのフィロソフィーは「お金儲け」です。

サポータなんか知ったこっちゃありません。

ヤンマーの収益に貢献すること。

それがセレッソと言うクラブの存在意義なのです。

残念ながら。。。。