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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【ACL GLS 4th】vsブリーラムU~左サイドを定点観測。

【結果】

セレッソ大阪 2 - 2 ブリーラム

 

すっかりとドロー地獄ですね。

アウェーでも苦しんだCK2本で2点を失い、

何とか粘って追いつきドローです。

勝ちに行った試合だけに疲労が残る試合になりましたね。

 

どうも先制されて攻めに転じるまで得点のニオイが

昨シーズンほどしません。

ちょっと気になったので少し左サイドを観察していました。

その結論として高木のオフザボールの動きの少なさにあると思います。

ボールを持つとスピードやドリブルが魅力的な選手なので、

悪いイメージを持ちにくいですが、オフザボールを観察してると、

攻撃のシーンでは宏太の半分も動いてないんじゃないですか?

なるほどレギュラーを掴みにくい選手ですね。

代わりにジョーカーとしては持って来いの選手です。

昔、楠神という選手がセレッソにいました。

この選手もボールを持つと何かしてくれそうな雰囲気があって、

サポータの人気も高かったと思いますが、

レギュラーは結局、掴めないまま去っていきました。

楠神もオフザボールの動きが少なく、ボールが来てから

アクションを起こす選手だったので、私はレギュラーは厳しいと

思っていました。高木には全く同じニオイを感じています。

スペースがあってもそこへ動いてくれない、

丸橋が走るためのスペースを作ってくれる訳でもない。

自分のポジションでボールが来るのをジッと待っています。

たまに手を上げますが(苦笑)

宏太と比較しながら見ると、ほんまに違いに驚きます。

 

攻撃から守備へ移るシーンでも切り替えが遅いです。

宏太がバイタルまで侵入していて、高木がハーフ付近にいた時に

敵のカウンターが発動するシーンがあったのですが、

何故か右のほうが早く守備の陣形が整っていて、

左は守備の陣形が整うのにかなり時間を要していました。

戻る距離的には大きな違いがあったのに逆転しちゃってました。

先日、左サイドの守備の原因に木本のコンディション不調を

上げていましたが、ここの攻守の切り替えの遅さも一因です。

 

確かにボールを持った時の個の能力は高いので、

チャンスも創出するし、点数も取れます。

右サイドは逆に相手の研究が進んで手こずっているので、

余計に見た目はわかりにくいですが、

ボールを無視しして、ずーっと高木を見てると、

キヨならあのスペースを逃さないよなーとか、

曜なら逆に走ってスペース作るよなーとか

何度も思わされます。

もちろん、先日の柏のクリスティアーノのように前に張って

ボールが来たら個の力で勝負してくれ!という戦術なら

レギュラーもありかもしれません。

(ただし、その場合はもっと高い決定力を求められますが)

でもユン監督の走力を武器に戦うセレッソフットボールでは

残念ながらバランスを崩しています。

実際に数字も明らかです。

セレッソの試合では走行距離やスプリントのベスト5に

セレッソの選手が4人入ることもあるほど走力で圧倒します。

そして4人には前の選手+蛍が基本スタッツです。

でも、高木って入っていないですよね?

 

そしてこの試合で高木のオフザボールの動きが目立ったのは

もう一つ原因があります。それは曜の不在です。

やっぱり、曜はその辺りは面白い動きをしていて、

相手の予測しにくい位置へ走りこみます。

そうやって健勇が仕事しやすい環境を作っています。

しかし、今日はドンヒョンと言う、健勇と同じタイプが

並んだことで、余計にそういった動きがなくなってしまい、

スペースを作る動きをとても欲したゲームになりました。

まあ、それでも最近は何とかしてまう健勇の強さには驚きですが。

逆に健勇が抜けたら、「ドロー」すら危ないんじゃないですか?

 

もし余裕があったら定点観察してみてください。

その際、右の宏太と交互に見ると、「え!こんなに違うの!」と

驚くこと間違いなしです。