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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第2節】vs北海道コンサドーレ札幌~左の守備をどう改善するのか?

セレッソ大阪 vs 北海道コンサドーレ札幌 3/2(金)

19:00 K.O. at キンチョウスタジアム

 

①雑感

今日はいきなり雑談から。

またもや様変わりしたチームとぶつかりましたね。

札幌と言えば堅い守りに都倉との肉弾戦をイメージしていましたが、

後ろからパスをつないで、ガンガン攻めるチームに様変わり。

 面食らっているとベンチにはミシャの姿が!

そうミシャの就任で180°違うフットボールに様変わり。

広島時代から攻撃については面白いのは間違いありません。

その背反は守備。

フットボールにおいて常に背中合わせの問題です。

超がつくお金持ちクラブみたいに有能な選手をかき集めれば

解決可能かもしれませんが、Jレベルではそこまで無理。

だからこそ優勝を命題とする浦和では厳しかったです。

しかし、ミシャ後の広島や風間後の川崎を見てもらうと

わかるのですが、見事なアタッキングフットボール

展開する監督さんの後に守備を構築すると簡単に強くなります。

何故なら「攻撃」の方がチーム作りとしては大変で

時間も掛かります。監督の手腕がモロに出ます。

それを基盤として作っておいてくれると

守備はある程度の監督であれば上乗せ出来ます。

それが広島と川崎のリーグ制覇、

そして浦和のACL制覇だと思います。

なので、私は今シーズンの優勝予想は「浦和」です。

もちろん優勝希望は「セレッソ」ですが。

で、札幌に話が戻りますがミシャはこれくらいのチームの方が

自分の力を思いっきり発揮できるのではないかと思います。

広島の時もそうでしたが予算が限られるクラブであれば

優勝までの結果はすぐに求められない。

じっくりと自分のフットボールを浸透させることが出来る。

札幌は良い監督をゲット出来たと思います。

ミシャを就任させた限り、

たまに大量失点で負けても気にしないことが大事です。

優勝を狙うには厳しい監督さんですが、

スタジアムで試合を観たくなる監督さんには間違いありません。

 

で、この試合のポイントである左サイド。

天皇杯、開幕戦、この試合と狙われているのか

相手チームとの組み合わせなのか徹底して攻められています。

右と左の大きな差は「ヨニッチ」です。

 ヨニッチのカバー能力や読み、反応の速さはやはり

Jでも屈指の能力を誇ります。

故に元から右のほうが守備は強いのですが、

今シーズンはそれに輪をかけて木本のコンディションが

上がって来ません。木本も昨シーズンブレイクして、

セレッソの堅守を支えた選手ですが、今シーズンは

昨シーズンより明らかに良くありません。

故に、今、セレッソ守備陣の左右のバランスが非常に悪いです。

ユン監督もそれに気づいているので、木本を途中で変えたり、

達也と併用したりしています。

昨シーズンの堅守を考えると、左サイドは明らかにゆるゆるです。

木本、明らかに体調良くなさそうですよね。。。。

ここが改善されない限り、相手もガンガン仕掛けてきます。

今日も三好選手に好き放題やられていました。

開幕節に続いて全く安定感がありません。

今、セレッソの致命的な課題です。

でも、ユン監督は明らかに気づいているので、

代わりの選手を使うのか?木本のコンディションを待つのか?

連戦続きで考える暇もありませんが、ユン監督頑張って下さい。

 

 ②試合展開

で、ミシャのおかげでボールを保持して攻める札幌を

セレッソが受けてカウンターを狙う構図。

ジェイというポストワーカーを中心に三好、チャナチップ

菅がガンガン仕掛けてくる構図はミシャ+アルファです。

しかし、セレッソはボールの取りどころを球離れが悪く、

フィジカルが劣るチャナティップに定めているようでした。

何度かチャナティップが仕掛けると蛍、ヨニッチと言う

J屈指の守備網でボールを奪い、カウンターを発動。

チャナティップも負けじと技を繰り出し、

時折、面白いロングレンジのパスも交える。

この勝負は観ているだけで面白いですね。

そして先に書いた通り、ボールを奪えばミシャ相手だと

カウンターは決まりやすいので、あとは決定力。

カウンターを決めきれないとまた早いパス回しで

攻めあがる札幌。攻守の切り替えが

目まぐるしく変わる展開に第3者の立場で観るには

めっちゃ面白いゲームです。

 

 立ち上がりのドタバタから

0分 宏太のシュートはGKに弾かれる。

このままの流れで両者とも3分内にシュートを2本づつ。

札幌の方が三好のドリブルを中心に形が作れつつあるも

最後の精度が足りなく痛い目に遭わずに済んでいる。

15分 クイックリスタートから高木が抜け出して

   そのままカットインでシュートもDFに当たって

   勢いを失いGKキャッチ。

   高木の得意とする形ですね。

22分 相手のクリアボールが見事なスルーパスになって

   曜がスルーして健勇のシュートもDFに当たって

   勢いを失ってGKがキャッチ。

26分 GKのミスキャッチを健勇がカット。

   そのボールを左の高木に展開して前に運んでクロス。

   中央で受けた健勇。前にDFがいると右に持ち出して

   コースを狙ったシュート。

 

ゴーーーーール!!!!!!

 

セレッソに得点が入ったことで札幌が更に前に出てきます。

立て続けにピンチを迎えますが、そこを耐え抜くと

42分 中央でソウザのプレスでボールを奪うと

   曜が抜けて右の健勇をおとりに右へ

   シュートコースが無くなったと思いきや

   意表を突くバックパスで後ろから来た

   高木のシュートで

 

ゴーーーーール!!!!!!

 

高い位置での守備からの攻撃

押し込まれて厳しかった時間帯

前半終了間際の追加点

曜の技が光る得点

最高の形での2-0で前半終了。

 

後半は札幌が更にギアを上げてきます。

ここで更に攻撃のギアを上げるミシャはさすが。

打ち合い上等。ノーガードで攻撃です。

 

そんな流れの中、

51分 前半から圧倒的な存在感を見せていた

三好のクロスからチャナティップのヘッドで

1点返されます。チャナティップにヘッドで決められるとは。

ジェイに気が取られていたか。

 

札幌の勢いが増してきたので山村を入れて

落ち着かせようとした瞬間の

68分 CKからショートコーナーから

クロスを深井に決められて同点。

タイミングが1歩遅れると言う不運。

流れが非常に悪い。

 

しかし、苦しい中での71分

ソウザが中央で奪って、健勇へ見事なパス。

健勇も冷静に逆サイドを上がる曜へパス。

曜も再び冷静にGKのまたを抜いて

 

ゴーーーーール!!!!!!

 

苦しい中での”8”のゴール。

最高の展開のはずです。

しかし、札幌の勢いは止まらず。

 78分 そんな勢いの中、CKから追いつかれます。

でも、このCKですが、なんであんな軌道になるの?

福森は何度もプレスキックで色々なキックを見せていて、

どれも素晴らしい軌道でした。

でも、このCKですが、あの山なりの軌道で

曲がって落ちてきたんですよ!

ゴールを無視して開いた口が閉じませんでした。

七色のキック。ベッカムの代名詞ですが、

日本のベッカムですね。

最近は〇〇のメッシばかりでベッカムは死語かもしれませんが、

これだけ色んな種類のキックを精度良く蹴れるのは

価値があります。

いや、何度見てもあの軌道はあり得ないです。

あれを決められたら、正直、文句言えません。

(スタジアムで観ていると軌道がわからないので、

 なんであんなに簡単に決められるの???って

 なっていたと思います。でもTV観るとビビります)

で、その後の83分のCKで見せたライナー性のキック見ました?

決定機をチャナティップが外して事なきを得ますが、

あのボールもセレッソの選手が棒立ちにさせられました。

プレスキックだけで完全に魅了させられてしまいました。

敵ながら福森選手のプレスキックはお金を払う価値ありです。

 

ということで、相手の勢いに押されてのドローです。

前半の試合展開からは想像もつかないくらい苦しみました。

この苦しいまま行きつく間もなくタイへ出発です。

ACLがあると立て直す暇もありません。

いきなり頑張りどころです。

ACLで観る全く違うタイプとの対峙、過密日程、

ケガ人続出。これが上位の試練。

強いクラブはここを踏ん張ります。

負けていないだけに、ギリギリ踏ん張れています。

だからこそ更なる後押しを!