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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【天皇杯 Final PartⅡ】vs横浜Fマリノス~ユン采配のギャンブル?

自宅に戻り、ゆっくりと更新させてもらいます。

 

この試合もユン監督の修正力が素晴らしかったですね。

喜びは前のエントリーで伝えたので、今日は感心した

ユン采配について書いてみたいと思います。

 

この試合は横浜さんがよくセレッソの研究をしてきたなと

言う印象を受けました。

セレッソの生命線であるソウザを消す。

これを徹底してきました。

攻撃では常にソウザの頭を超えるロングボールを

マルティノスへ合わせる戦術。

もちろん中央へもボールを付けることはあるのですが、

ソウザor蛍が来るや否や完全に後ろ向きで

中途半端な欲は見せない。

ソウザ、蛍のインターセプトを絶対に避ける。

そして最終ラインに戻してはポーンとロングボール。

おかげで、前からプレスで嵌めに言っても、

全く嵌りません。

守備面でも、とにかくソウザの前のスペースを消す。

とにかくソウザに前に運ばせない。

そうなると当然、サイドからのクロスが多くなりますが、

中澤を中心に中央は固める。

的を絞りやすくすることで中央の守備を徹底していました。

実際に横浜の作戦は大成功。

先取点も奪い、ソウザは明らかにイライラモード。

前半は1-0で終わってほしいと願うばかりでしたが、

なんとか1-0で前半終了。

ハーフタイムが入ればユン監督の修正が入りますから。

 

後半にどう変えてくるかと思えば、ボランチを前目に

ポジションを取らせて、あえて”オープン”な展開に持ち込みます。

普通は60分過ぎにやる戦術を後半開始からやることは

ギャンブルと言えばギャンブルなんですが、

今のチームの”走力”という自信があったからなんだと

宏太の試合終了後のコメントに、納得しました。

ボランチを前にするということは最終ラインとボランチ

スペースが大きくなるため、必然的にセカンドボールを

相手に拾われてカウンターの格好の餌食になります。

その通り、確かに危険なシーンも迎えますが、

ヨニッチの能力と全速力で全員が守備に戻ることで、

このオープンな戦術でも勝ち切れる自信なんでしょうね。

後半早々からこの戦術に切り替えたユン監督はあっぱれです。

さすがの横浜もこれは想定外!

最初は怖いシーンもありましたが”走力”が違います。

オープンな展開を持ち込むことで時間と共に走力で、

押し込む。ユン監督が後半は主導権を完全に握ります。

そして、64分宏太のミドルが山村の前にこぼれて

山村のシュートでゴーーーール!!!!

ユン監督の狙い通りに同点です。

こうなると完全に主導権を握ります。

その後は何度かチャンスを迎えますが90分では決めきれず

試合は2試合続けての延長へ。

でも、実は80分に曜→リカルドがジャブのように

横浜を苦しめていましたよね。

ツインタワー作戦で中澤とパクがマンマーク気味に

なっていて、後ろから来るソウザと宏太を

捕まえきれない状態を作り出していました。

そして、延長5分に80分からのジャブにやられて、

ストレートパンチが決まります。

山村のファーへのクロスへ角度のない所から、

宏太のヘッドでゴーーーーール!!!!

これもユン監督が狙うべくして狙い続けて取ったゴール。

ユン監督が見事に描いたキャンバス上を

描いた通りにプレーできる選手たち。

そう、監督と選手が一体となったフットボール

負けるはずがありません。

そして、勝ち越せば山村が下がって5バック。

この形はセレッソの形。

何があっても得点を許さないことは、

ルヴァンで自信となった結果が現れます。

見事なゲームでの2冠。完璧すぎて言葉がありません。

あれだけ勝負弱かったセレッソが、

先手先手で主導権を奪い、勝ち切る強さ。

本当に強さを実感できる勝利と共に優勝でした。

 

そうそう、ユン監督と言えば、

最近は「技術はあるが精神的に弱いセレッソ

規律と厳しさをもたらせた」と言う、

話を最近良く、見かけます。

そんなことは当ブログでは半年以上も前に取り上げているので、

逆にあえて最近のエントリーを見てユン監督の

試合中の戦術の引き出しの多さに感心しませんか?

試合は相手があるので、試合前に思い描いていた通りに

運ばない試合は多くあります。

しかし、そんな試合もハーフタイムに入れば、

この試合もそうでしたが、絶対に修正して来ます。

今日みたいな大胆な戦術変更はさすがにシーズン中は

余りしないですが、前半が悪いと後半に修正して

後半だけで逆転→圧勝した試合が結構ありますよね。

ユン監督の凄さ。ここも伝えてほしい所です。

私のブログでも後半から○○○○になったみたいな

コメントを多く残しています。

とにかく修正がいつも見事なんです。

今日の天皇杯の決勝で、後半早々オープンな展開に持ち込んだ

采配はさりげなく名采配ですよ。

一つ間違えば追加点奪われてジ・エンドです。

それを決勝の舞台で繰り出す辺り、恐れ入りました。

私は4-2-3-1にするくらいしか思い浮かびませんでした。

 

監督の素晴らしさと同時に山村&宏太のコンビで

2得点と言うのも、何か感じるものがありますね。

特に当ブログでも触れましたが、水沼宏太

セレッソというクラブに足りないものをすべて持っていて、

それをすべてピッチで表現してくれる選手なんだと。

今のセレッソにおいてソウザと宏太は外せないですよね。

他は変わりがいても、この2人は変わりがいません。

それくらい重要な選手です。

そして山村はユンセレッソの戦術における

キーパーソンですよね。

この選手がいるからこそ、先に述べたユン監督の

引き出しの多さを引き出せるのだと思います。

一人で何役もこなせるユーティリティ。

監督にとってこれほど必要な選手はいません。

セレッソ大阪の今シーズンの躍進に

ユン監督、水沼宏太、ソウザ、山村は

非常に重要な役割を果たしています。

来シーズンも維持できるのかはこの4名の残留からですね。

そして、いつか赤鹿さんのように

この4人の役割を人が変わっても継続出来るクラブ。

その時がみんなが言うクラブの目指す姿です。

今年はその基盤を作る1年になれたらいいなと思っています。

と言いつつ、まずは祝杯ですね!!!!