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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第29節】 vsサガン鳥栖~ルヴァン杯の強い気持ちが取り戻した戦う心。

セレッソ大阪 vs サガン鳥栖 10/15(日)

 

 17:00 K.O. at ベストアメニティスタジアム

①スタメン

    曜  健勇

        

キヨ        宏太

   ソウザ  蛍

丸橋 木本  ヨニッチ 陸

   ジンヒョン

山村がケガで離脱。代わりに曜をTOPに上げて、

左SHにはケガ明けのキヨを使います。

そしてルヴァンの主役木本がCBでスタメンを奪います。

②結果

 セレッソ大阪 2 - 1 サガン鳥栖

③雑感

試合開始はルヴァン杯の勢いも借りてハイプレスも復活し、

やや優勢で進めるも、ホームでは無敵を誇る鳥栖も黙っていません。

イバルボを中心にデュアルで勝り、次第にセレッソを押し込みます。

特に驚いたのが左SBの吉田。

SBでありながら”10番”みたいなスルーパスを連発。

さすがに私も驚きましたし、セレッソDF陣もとらえきれません。

そうこうしている間に、陸がハイキックでPKを献上します。

イバルボにやり直しも含めて、2回決められてリードを奪われます。

いきなりセレッソにとって前節までのように下を向くのか?

ルヴァン杯みたいに前に進むのか?いきなり試される場面です。

さすがに答えは後者でした。

失点から2分後に健勇がキヨが何となく競ったハイボールのこぼれ球に

素早く反応して、強引に前に進みます。最後はDFの股を通して、

交わしたところにズドン!

ゴーーーール!!!!!

前に言ったように健勇は前を向いた方が相手は怖いんです。

それを中途半端なヒールとかするのがもったいない。

こんな感じでDF2人くらいなら、体制で優勢を保てば勝負できます。

こういう”前に進む”ことを忘れずにやればもっと成長できるんですけどね。

そう思うと、開始早々のヒールとかはほんまムダなプレーです。

ゴールを決めた時のポーズも何も気にしない様子を見て、

試合に集中していたことがよくわかりますよね。

この選手は集中している時、前を向いて推進する時は

ほんまに高いポテンシャルを持つ選手です。

それだけに集中が切れた時の落差をなくせばほんまに凄いんですけどね。

そのまま前半は1-1で折り返します。

後半早々、鳥栖に決定機が。

アーリークロスを陸が目測を誤ってイバルボに渡り折り返しを

小野のヘッドもクロスバーに助けられ、再度ヘッドも枠外で助かります。

今日は運もある。でも、この運を引き寄せたのは先取点を奪われても

前を向いた戦う心だと思います。

このピンチを乗り越えると、後半は陸へ上がれと明確な指示が。

前半はてんてこ舞いにされた相手左SB吉田のところを徹底的に狙います。

ボールを奪うと早い段階で陸が吉田の背後に猛ダッシュ。

この繰り返しが最後は功を奏します。

ヨニッチが素早く上がる陸へパス。

陸は吉田との1:1の状態を生み出し、中へカットイン。

その間に外から宏太が追い越す。そこへキレイなパス。

もうセレッソの最大の得点パターンである宏太の狙いすましたクロスに

最後はキヨのヘッドで、

ゴーーーール!!!!!

「逆転」自体が久しぶりです。

相手にリードを奪われると下を向いてズルズルと下がっていたので、

やっぱり、ルヴァンでの勝利はこのチームに何かをもたらしようです。

そして、その裏ではユン・ジョンファン監督の力だと思っています。

ハートの弱いセレッソユースの面々を理解しているユン監督だからこそです。

少なくとも連敗中のコメントを聞いている限り、いつも感心していました。

アウなんとか監督とか大熊とかは連敗中は平然と弱っている選手たちを

攻める言葉を投げつけていましたよね。

特に個人名を出してマスコミに対して批判する場面も多々見受けられました。

でも、ユン監督は連敗中はそんな言葉を投げつけない。

冷静に試合を分析するだけなんです。

決して誰が悪いなんて言葉は一度も発していない。

心に思うところは一杯あったと思うんです。

でも、メンタルが弱い選手が弱っているときは、選手を守り、

冷静に試合を分析=監督が悪い。と批判を引き受けてるんですよね。

あのメンタル弱々を見せつけられて、文句も言いたくなるはずです。

そこをグッとこらえて、ジッと待てる監督ってなかなかいません。

ユン監督の戦術だけでなくセレッソの根底にある課題に対しても

真摯に向き合い、間違いを犯さず前に進めてくれる所が素敵すぎます。

やはり最高の監督です。セレッソに初タイトルをもたらしてくれる監督は

ユン・ジョンファン監督」以外にはいません!!!!!!

最後は上手く時間を使いながら、セレッソが苦手の豊田が入れば、

達也を入れて5バックにして、試合の締めなら活躍する澤上も投入。

ほとんどチャンスを作らせずに試合を終わらせることが出来ました。

連敗も止めて、チームも何かを思い出せたルヴァン杯と第29節。

これがセレッソの歴史の大きな変化点となりますように。