Power & The Glory~You'll Never Walk Alone.

セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第26節】vs浦和レッズ~個vs組織で個をねじ伏せる。

セレッソ大阪 vs 浦和レッズ 

9月13日 19:00 K.O. 埼玉スタジアム2002

 

①スタメン

瀬古がU22代表帰りと言うこともあり、木本がCBへ。

キヨの代わりは継続的に柿谷で他はほぼ固定メンバー。

 

②試合結果

 セレッソ大阪 2 - 1 浦和レッズ

  47分 松田 (C大阪

  60分 興梠 (浦和)

  84分 田中亜土夢 (C大阪

 

③試合展開と雑感まとめて

ポゼッションとリトリートのどちらでも戦えるセレッソ

今日はどちらの展開なのかがまず気になるところ。

 

で、結果はポゼッションパターンでスタートを切ります。

完全にボールを支配するもアタッキングサードでは

浦和の個が勝り決定機には結びつきません。

特に宏太は槙野に完敗でしたね(苦笑)

相手も興梠がいるので奪ってからのカウンターは脅威。

いくつか危ないシーンは作られましたが事なきを得ます。

 

決定機がないからボールを持たされていただけ?

それは単純すぎます。

持たされるとポゼッションの違いは、

意味のあるパスが出来ているかどうかだと思います。

要は持たされている時は無意味な横パスとバックパスが必ず多い。

しかし、今日のセレッソは意味のない横パス、バックパスは

ほとんどありませんでした。常に自分達が前に進むための

横パスやバックパスでしっかりと形を作っていました。

ただ、浦和の個が強すぎて最後を突破するには

少し技術と能力が足りなかっただけと見ています。

特に面白かったのは浦和の中盤が強すぎて、中央にセレッソのメンバーが

CBくらいしか見当たらないシーン。

ボランチも両サイドに開いているシーンはよほど浦和の

中盤の個の強さを嫌っていたのかなと思いました。

ましてや先述の通り、宏太は槙野に完敗。

奥埜も鈴木大輔に完敗。

と個ではことごとく完敗。

柿谷は”一人”で奮闘するも周りと全く連携がなく、

”一人空回り”状態でキヨの穴を埋めることは出来ずで、

まあ、仕方ないかなという感じですが、

90分続けられると相手もスキが生まれるので続けるしかありません。

変える必要は全くないです。

 

いかに粘り勝つかがポイントと思っていたら、

後半、いきなりゲームが動きます。

 

46分 丸がやっと”個”で一人剥がして抜けてそのまま前進してクロス

   コロコロとバイタルを転がるボールを宏太がスルーして

   サイドを全速力で駆け上がった陸が狙いすましてシュートで

 

ゴーーーーール!!!!!

 

そう、個で勝てば楽に崩せる状態になっていたのです。

散々、個で負けていたので苦しみましたが、

一つ交わせばビックチャンスになる。それが前半のポゼッション。

もちろん、決定機を外すという最大の課題が残っていますが、

ここは陸のファインゴールで決めきりましたね。

 

 ただ最近、得点後がよろしくない。

直近の川崎戦も横浜戦もそうでした。

攻守のバランスが崩れますよね。

相手がリスクを負って攻めて来るので、

前に広大なスペースが見えると今まで苦しんでいた

攻撃陣はカウンターで追加点を狙いたい。

逆に一息ついてブロックを作って守りたい守備陣。

おかげで、せっかくリードしているのにオープンな展開。

これは3試合続いているので、早く修正して欲しいです。

ほんで案の定、オープンな展開から興梠に同点ゴールを許します。

リードした時のバランスの取り方。修正お願いします。

 

追い付かれると平静を取り戻すセレッソ

またキックオフからやり続けたことを繰り返すだけです。

途中、孝司と亜土夢を入れて活性化は図るもやることは同じ。

そして、やり続けると綻びさえ生じればゴールは生まれます。

今度は阿部が退場となったことでマークに綻びが生じます。

 

83分 陸と宏太が右サイドを崩して、最後はバイタル付近で

   上手く浮いていた亜土夢にパス。

   亜土夢の狙いすました美しい弾道のシュートは

   キレイにゴールへ吸い込まれて

 

ゴーーーーール!!!!!

 

見事に勝ち越しに成功します。

2試合続けて交代選手が決勝点というチームの流れも良いですね。

その後は鉄壁の4-4ラインに片山も投入して安定の守備固め。

見事に4連勝です!

改めて強いです。もし一つ圧倒的な個を手に入れることが出来れば。。。。

 

勝ち越し弾につながるまでのポゼッションも面白いですよね。

ボールホルダー以外が常時アップダウンを繰り返しているんです。

亜土夢もアップダウンで3往復くらいしています。

宏太は中央と右サイドを行ったり来たり。

藤田とデサバトがパス交換をする。

すると必ず受け手と逆側では誰かがアップダウンや左右に動く。

そうやって少しづつ綻びを探す。

数的優位が生まれると一気に仕掛ける。

前半はそこを浦和の個で封じられていましたが、

そこにわずかにでも綻びが生まれれば得点につながる。

あのゴールシーンまでのオフザボールの動きは

余りに激しすぎてTVで観てても捕まえきれないのに、

ピッチのDFはそりゃ大変ですね。

シュートや決定機が少なくても今のセレッソのボールポゼッション。

かなりレベルが向上して来ています。

是非とも亜土夢のゴール3分前からオフザボールの人物を

追いかけてみて下さい。素晴らしすぎます!

これを決定機が少ないだけでボールを持たされると言わないで

この素晴らしきボールポゼッションを堪能して下さいまし。

 

鉄壁の4-4ライン。

派手さはないが地味にボールを回してゴールに迫る攻撃。

特にすべてに意味のあるパスとオフザボールの動き。

どちらもかなりレベルが向上して来ました。

後は得点後の無駄なオープンゲーム。

ここを上手くコントロールさえ出来れば、

まだまだ勝ち点を伸ばしていきそうな感じがします。

そうそう、鳥栖戦では負けにつながっていますもんね。

(誤審があって気が散ってしまったこともありましたが)

でも、得点した後にオープンなゲームをする意味はありません。

しっかりとブロックを作って跳ね返し続け、

相手が疲れたときに一刺しでOKです。

この辺がもう少し大人になればかなり強くなれます。

 

 と、絶好調で挑むも必ず跳ね返される大阪ダービーが次節に待ってます。

この壁を乗り越えることが出来れば、もう一つ上へ行けるのですが。。。

ダービーはことごとく跳ね返され続けているので、

もう一つ上に行けるのか中間試験と思って挑みましょう!