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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第11節】vs横浜Fマリノス~方向転換が嵌りまくった試合。

セレッソ大阪 vs 横浜Fマリノス

at ヤンマースタジアム長居 15:00 K.O.

 

①スタメン

前節と全く同じスタメンです。

完全にポゼッショナルフットボールをやめて堅守速攻型です。

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②試合結果

 セレッソ大阪 3 - 0 横浜Fマリノス

   2分 水沼 (C大阪

   59分 高木 (C大阪

   65分 水沼 (C大阪

 

③試合展開

いきなり試合が動きます。

1分 瀬古のクリアボールを宏太がプレッシャーを掛けて奪い、

  そのままGKの位置を確認してミドルシュート

ゴーーーーーール!!!!

 

その後のセンター付近辺りに最終ラインを設定する

横浜さん相手にロングボール戦術が嵌りまくります。

いやー、横浜さん、さすがに最終ライン高すぎやろ?

 

3分 今度はスローインからのボールを宏太と同じような位置から

   都倉のミドルはバーを叩きます。

 

13分 自陣のFKもポンと前線へ蹴ります。

   走りこんだ丸が受けて、マイナスでキヨへパス。

   キヨの狙いすましたシュートはわずかに左に。

 

その後も精度さえ良ければと思うシーンが何度もありました。

守備陣はほとんどエリア内に侵入を許さない徹底ぶり。

パスをつなぐスタイル相手には奥埜、藤田コンビのボランチ

鉄壁の守備を誇ります。

 

前半に都倉交代のアクシデントがあるも

後半も勢いはセレッソのまま。

高いライン設定の横浜さんの裏へロングボールを

ポンポン蹴って来ます。

 

54分のシーンなんかも典型ですね。

最終ラインからロングボール。

高木が受けて宏太がワンツー。

それで高木が裏へ抜けてあわやのシーン。

56分もボールを奪えば迷わずロングボール。

高木がキレイに裏へ抜けました。

58分のシーンもヨニッチのパス一発でブルーノが

裏へ抜け出します。

こうなれば、追加点も時間の問題。

というか、この時間帯で得点できないと逆にヤバイ。

とちょっと心配になっていたら、

先の58分のシーンのセカンドボールを藤田が収めて

宏太がサイドから裏へ飛び出します。

すると藤田の”らしい”パスを宏太がクロス。

中央で高木のヘッドで

ゴーーーーーール!!!!

 

64分 中央で奪ったボールをすぐにTOPの高木につけて、

   右サイドを猛然と走る宏太へパス。

   宏太は中央のブルーノへ。ブルーノはブロックされるも

   粘りに粘って、再びフリーの宏太へ。

   すると宏太は狙いすましての

ゴーーーーーール!!!!

 

これでほぼ勝負あり。

この後はタカのシュートに脅かされるも、

しっかりとクリーンシートでの連勝です。

 

④雑感

堅守速攻、ロングボール大作戦が横浜さんのハイラインに

嵌りまくりましたね。

得点はすべて堅守速攻&ロングボールからです。

ボールを後ろからつないだ得点シーンは皆無です。

結局、昨シーズンと同じ戦いに戻したことにより、

再び、強さを取り戻した感じです。

前節は松本さんの裏をかいて、今節は横浜さんの

戦術が堅守速攻に相性が良くて上手く行きました。

ただ後述しますが、堅守速攻に合う選手たちが輝いているのが

一番の要員かもしれません。

ボールポゼッション型では可哀想やった選手たちが輝いています。

 

そうなると、

HJMさんがおっしゃっていましたが、監督交代した意味あるの?

とは正にその通りです。

しかも蛍を失ってまで。

一つ良いことは、戦術に合わせた人選を出来ることかなと思います。

そう、”王様:柿谷”を遠慮なく外せること。

あえてポゼッショナルフットボールをするときはスタメンで

使っておいて、「ほら、ダメでしょ」と

見せておいて完全に外すことに成功しています。   

 言ってもユンさんはこのセレッソの至宝とやらに気を使ってたもんなー。

それでも優勝時にスネて挙句の果てに移籍騒動ですからね。

 

これオシムが周囲を黙らせるために使っていた戦術に似ていますね。

ソウザまでもが外されている現状を見ると、

ある意味、冷徹さもある監督さんなのかもしれません。

そこは評価してあげても良いかもしれません。

 

堅守速攻型のフットボールに戻してからは

奥埜が水を得たように大活躍しています。

確かにボールポゼッション型の時はボールを持っても

非常に困っていたり、持ち場を離れて攻撃参加する

ソウザに手を焼いていましたからね。

それが堅守速攻型では仙台時代に輝いていた

持ち味の堅牢なブロックであったり、

攻撃の時の思い切りの良い飛び出しであったりと

短所が消えて長所が目立ちまくっています。

適材適所とはこのことで、戦術が選手とマッチした時に

選手が一番輝くのでしょうね。

奥埜は堅守速攻において最高のピースかもしれません。

少なくともボールポゼッションをする選手ではありませんね。

 

そして、言うまでもなく宏太はユンさんの時代から

堅守速攻の申し子です。

あのボールを奪った瞬間に猛ダッシュで裏へ走る姿は

堅守速攻に無くてはならない選手です。

走る姿だけはマネやサラーを見ているようです。

この選手を堅守速攻に戻すと決めた瞬間に重宝したのも

大変、納得の話です。この選手も技術はそれほど高くないので

ボールポゼッション型はとんだ迷惑な話です。

 

そして意外にもキヨが生きだしているのもポイントです。

テクニックがあるのでボールポゼッションの方が合うのかなとも

思っていたのですが、堅守速攻型の方が面白いですね。

本来のキヨの良さが発揮でき出しました。

タメを作って一気に長いボールを前に蹴れます。

そして逆サイドには宏太が猛然とダッシュしているので、

視野が広く精度が高いボールを蹴れるキヨとの

距離があるコンビネーションは大いなる武器です。

今日は惜しいシュートもありましたし、キヨが復活しつつあります。

これも戦術の方向転換によるものだと思います。

 

最後に堅守速攻にもう一人嵌りまくっていたので都倉。

札幌ではミシャの就任で方向転換が都倉の活躍の場を

奪っていたので、改めて堅守速攻型で生きるタイプです。

ただ、ケガがどうやら長引きそうな気配が。。。。

せっかく都倉が生きる戦術になったのに残念です。

そこはフィットしだしているブルーノメンデスと

復活しつつあるキヨのブレイクで乗り切ってもらいたいと思います。

 

次は手負いのガンバさんとのダービーマッチ

この方向転換で上手くダービー勝利を目指してもらいたいですね。

ガンバさんはどんなに不調でもセレッソとやる時は、

「意地」を見せて来るので、セレッソもそろそろ「意地」による

勝利を見せてもらいたいものです。

 

最後に余談ですが、82分に宏太がGKに猛チャージを掛けたシーン。

スタンドはその前後も同じテンポで「ムーヴメンタル」を

歌っていたと思うのですが、あの時間帯に点差を考えた時に

あのプレッシングを選手が見せるとアンフィールドなら

シュートがバーに当たったくらいの大歓声です。

ほんでチェイス時からすでに観客が一体となってプレッシャーを

掛けるので、相手の選手にとってはとんでもないプレッシャーを

感じるはずです。だって、アルバやラキティッチといった

百戦錬磨の選手達がミス頻発する訳ですからね。

 

 

でも、普通にチャントを歌っているスタジアムを見ていると、

アンフィールドが要塞な訳がわかるような気がします。

ホームがホームである理由。

アンフィールドの奇跡を生むスタジアムである由縁です。

もちろん国や文化の違いもあるので、一概に比較することは

良くないと思いますが、ホームの優位性を出すためには?

という観点ではやっぱりホームの優位性を出すための何かを

やりたいですよね。と思った、ちょっとしたワンプレーでした。