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セレッソ大阪&Liverpool応援ブログ

【第12節】vs V・ファーレン長崎 ~シンプルに裏へロングボールで。

セレッソ大阪 vs V・ファーレン長崎 5/5(土)

15:00 K.O. at ヤンマースタジアム長居

 

①スタメン

ほとんど選択肢がない中でのスタメンです。

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 ②試合結果

 セレッソ大阪 3-1 V・ファーレン長崎

  30分 柿谷  (C大阪

  37分 丸橋  (C大阪)

  54分 中村  (V長崎)

  86分 水沼  (C大阪)

 

③試合展開

連戦&負傷者続出で疲労困憊のセレッソ

今までの最大の武器であるハードワークがやりたくても

出来る状態ではありません。しかも、こんな時に頼みのキヨが

またもや負傷で「得点」の取り方がわからないままの2試合が続きました。

でも、ユン監督はあの手この手を使って局面を打開しようと試みます。

この試合ではポストワークが周りと合わないドンヒョン、

遅攻ではゲームメイク出来ない中盤という

健勇とソウザの不在になると形が出来ない2つのセレッソ

攻撃の軸となる戦術をあえて捨てて

「裏へロングボール」という戦術に切り替えて挑んで来ました。

確かに長崎さんは5バックを敷いているので、

今のセレッソの陣容では効果的なサイド攻撃も見込めません。

そこを敢えて5バックの後ろに人が飛び出して、

そこへロングボールを蹴りこむというシンプルな戦術を

取ってきました。ロングボール係は3人。

ジンヒョン、ヨニッチ、オスマル。

キック力のある3人がボールを持つと裏へ飛び出す合図。

曜、高木、福満のうち、必ず誰かが裏へ走ります。

それを繰り返し繰り返し。

上手く行かない中盤をすっ飛ばして勝負を挑みます。

この修正力こそユン・ジョンファンの凄さ。

試合中、シーズン中、負傷者等々、とにかく修正を試みます。

いまだに、「元々、技術のあるメンバーにハードワークを植え付けた」

としか言えない解説者はもうちょい勉強して欲しいです。

 

20分 カウンターからドンヒョンが裏へ走って中央へ折り返し

   走りこんだ福満のシュートは相手DFに当たり、

   曜の前に転がったボールをシュート!GKセーブ。

   基点となった高木のパスが秀逸でした。

 

21分 同じくカウンターから裏へ走った高木に渡って、

   中央に折り返してドンヒョンのシュートもミートせず。

 

シュートまで持ち込めたのはカウンターですが、

ここまでとにかく縦へシンプルに裏へを徹底しています。

そんな徹底がカウンターもフィニッシュまで行けるんだと思います。

ここ2試合はカウンターの場合、いつも途中下車してましたからね。

 

29分 曜が高い位置でボールを奪い、高木が拾います。

   高木はシンプルに曜へ縦パス。(ここでもシンプル)

   曜はそのままボックス内に入り、テクニックを魅せて

   そのままシュートで、

 

ゴーーール!!!!!

 

何度も縦にシンプルに何度も裏へ走る。

徹底した成果が実を結びます。

最後は曜ならではのテクニックも加われば怖いものなしです。

 

36分 曜がもらったファールからのFKを

   最近、キックの調子が良い丸橋がビューティフルな

 

ゴーーール!!!!!

 

1点目を狙い通りに得点出来て、リズムが出来ていた中での追加点。

理想的な展開です。

 

41分 ジンヒョンのキックから福満のシュートも枠外。

   ここも無理に中盤には突っ込まない。

   機を見て裏へロングキック1本です。

 

 前半を久しぶりに良い感じに終えます。

 

52分 陸からのクロスに曜の惜しいシュートも枠外。

   相手がある程度攻勢に来るとサイド攻撃も復活です。

 

しかしながら後半から一気に攻勢を掛けてきた長崎。

53分 見事なボレーを決められます。

 

この後、10分くらい長崎の攻勢を受け続けます。

でも、調子の悪い試合でも守備だけは、気持ちが切れずに

頑張り続けていた成果です。

どんだけ攻められても最後は体を張る。

攻撃に一切の見どこがなかった磐田戦でも、

守備陣の体を張ったDFだけは健在でした。

攻撃が悪い時は守備が支える。チームとしては大事なところです。

苦しい所で山村を入れて守備固めに入ります。

そして、カウンター要員に宏太。

これがドンピシャに嵌ります。

まずは守備は相手が5バックで広くピッチを使ったっ攻撃に

手を焼いていましたが、5バックで対応することで、

サイド攻撃をまずはしっかりと対応します。

すると次はカウンター要員が仕事します。

 

85分 高木がドリブルで仕掛けて2人交わして

   最後はフリーの宏太へ。宏太が確実に決めて、

 

ゴーーール!!!!!

 

これで勝負あり。

ユン監督の修正力と采配、守備陣の粘りがあって、

そこに曜と丸の技術が乗っかって久しぶりの勝利です!

 

④雑感

結構、試合展開の前半に書いたので取り立てて書くことはありませんが、

厳しかった連戦の中でも色々と修正しながら戦うユン監督はさすがですね。

今までの監督は大体、一辺倒で一つ歯車が狂うと歯止めが効かない

そしてそういった環境に弱いクラブカラーも相まって、

「ジェットコースタークラブ」がセレッソの代名詞でした。

しかし、疲労で武器であるハードワークが出来ないなら、

出来ないなりに戦う方法を模索する。それがユン監督の凄さです。

そしてこの勝利は大きいですよね。

ここから休養を取ることが出来ます。

セレッソの生命線であるソウザも帰って来そうです。

ここを耐えたからこそ、後半戦へつながって行きそうです。

まずはコンディションを整えて、後半戦に挑みましょう。